「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」











インディ・ジョーンズシリーズ5作目。
1969年、月面着陸を果たした飛行士たちが凱旋をする日、
インディは教授職の定年を迎える。
事情があり、生きる気力が希薄な彼のところへ
かつての友人の娘であり名付け子のヘレナが現れる。
彼女は、かつてインディがナチスから奪った
アンティキティラのダイヤルを探し出そうと持ち掛けるが…というあらすじ。

序盤の、吊られそうになるインディ、からの大崩壊、
すごく当時の映画っぽいゴージャスさとバカバカしさがあって懐かしかった。
インディが若い姿で魔法のようだった。

虫苦手な人ちゅうい。

ラストまでばれ

ラストがすごく良かったので、一気にこの映画への好感度が上がった。

ヴィランのマッツ・ミケルセン、いつものクールで非情な男かと思ったら、
学者設定のせいかわりとどんくさいヴィランでかわいらしかった。
かわいらしいといえば今回の足引っ張りかわいこちゃん役バジルくん、
演じたトビー・ジョーンズもユルゲン・フォラーと同じく
ペーパークリップ作戦でドイツからアメリカへ来た科学者をMCUで演じている。

最後、歴史オタク嬉ションシチュエーションで、
推しに会って言葉を失っているインディに、
そっかー、ここで生きていくラストかー、良かったじゃんと思ったんだけど
ヒロインがパンチで我を通した。
でもあの終わり方を見て、
親しい人もいない、生きがいもない状態であの場所へ行くのは
逃避であるなと気付いた。
大切な人があり、また戻りたいがそれでも行くというのなら行っても良かったけど。
懐かしい過去のシーンを演出で使用するの、ぐっときますね。
ヒロインだけがどんどん若返っていく映画もありますけど、
ずっと妻だけを思っているというのはとてもいい。

ちなみにこの世界の時間の法則は多元ではなく、不変式。

ちょっとな…と思ったのは、無意味に人が死にすぎるところ。
大学の職員さん、はまあ敵の非情さを表現したかったのかもだけど
友人のアントニオ・バンデラスさん、殺さなくてもいいだろ。
あと友人が自分のせいで死んだらもっと引きずるでしょ……。
もしかしたら命の価値がやや軽かった、50年前の死生観なのかもだけど。

最後にジェームズ・マンゴールド監督の名前が出てびっくりしてしまった。
「LOGAN/ローガン」「フォードvsフェラーリ」「ウルヴァリン:SAMURAI」
クールさもユーモアもスピードも、毎回違う。
カメレオン俳優とは言うけど、カメレオン監督という言葉もあってよいのではないか。










2023.07.02 サイトに掲載

2024.05.07 再掲載





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