「ザ・フラッシュ 」 DCEU12作目の映画。 アンディ・ムスキエティ監督 クリスティーナ・ホドソン脚本 おもしろかったです。フラッシュ単体映画のはずなのに ジャスティス・リーグ的な集大成映画だった。 DC初見さん向けではないが、DCEUのなかではNO1の出来ではないかと思う。 (初見さんには「シャザム!」をすすめます) ジャスティスリーグの一員として日夜人命救助活動を続けるバリーだったが、 高速移動中に偶然、過去世界への干渉が可能なことに気付く。 彼は殺された母と、妻殺しの冤罪で服役中の父を救うために過去改変を行うが、 それには大きな代償が伴うのだった…というあらすじ。 主演エズラ・ミラーさんには諸々の問題があり、 総合プロデューサーが変わって今後誰がどう配役されるのか不透明という状況ですが 間違いなく作品は面白かった。 お話は結構悲惨なんですけど、常におちょけるといいか、いちびるというか ジョークでくすぐってきて、それが絶妙に作品を明るくしていました。 漫画っぽい嘔吐シーンあり。 エンドロールのいつものあれ。 ラストまでばれ なるほどこういう感じでアルフレッドがオペ子になって うまく分業していたのか…という冒頭のシーン。 ハイテクスパイクストリップ、おおーという感じだったし、 チョコバー投げられるギャグ、笑った。 タイトルをジョークでキャンセルされるの初めて見たかも。 ちょっと定型になりつつあった感動的シークエンスをキャンセルする演出、 後半のコスチューム自作シーンでもあったけど、 バットスーツのツノ部分って、結構固いんだ…? 加速表現は「X-MEN:フューチャー&パスト」 クイック・シルバー能力発動シーンが傑作すぎてあれを超えるのがなかなか難しいですが やはりコメディっぽい表現で押し切っていて良かった。セラピードッグくん、無事でなにより。 「ジャスティスリーグは心のケアは苦手だ」そう、アベンジャーズもだよ。 メンタル鋼な人はメンタル豆腐の人の気持ちが分からないんだよ。 ヘスティアの縄ねた、毎回面白い。1時間くらい喋ってほしい。 アース89のバットマン、もうあの…ゴッサムが平和な都市になって自警行為も廃業し、 アルフレッドに先立たれ、僻地の豪邸で世捨て人になって暮らしているっていう…わあ…。わァ…。 でもバリー、バットマンのこと世界一の探偵って思ってたんだ…? 正直探偵要素があるのは歴代バットマン映画の中で パティンソンバットマンだけかと思ってたので意外だった。 マイケル・シャノン氏がこの映画のゾッド将軍のキャラクター掘り下げが全くないことに 不満を表明したらしいが、それはまあ最もだけど仕方ない。 時間は有限だし、割ける時間は全部バリーに費やすのが正解だし。この映画は。 というか今回新しくヴィランを出してその背景を説明する時間は全くないし、 89の戦力では絶対に勝てないヴィランというとゾッド将軍しかいないしね。 ヴィランを倒さず、ヒーローチームは次々と死に、 侵略を受け入れるという結末のヒーロー映画もほかにない。 バリーのあれはピクサーアニメで類似おちを先に見てたので、ああ…って思ったけど、 屈託なくて本当にいい子だった。アース89のバリー。 思えば初戦が一番いい線いってたな。 私、ニコケイスーパーマンって見逃した実在作品だと思ったけど、ないのか! 架空の撮りおろしスーパーマンか! バリーのお父さんに関しては、 「ドラマであんなに長い時間をかけて解決したのがなかったことに…」 というガッカリ感は正直ありましたが、よかったなバリー。 今後誰がどうなるか不明ですが、なんとか頑張ってほしいジャスティスリーグ…。 今回の監督&脚本家ペアが良かったので、今後もタッグを組んでほしいかも。 (でも今後のバットマン、ジョージがやるんじゃないよね?彼のことが嫌いとかではないけどさ!) 2023.06.18 サイトに掲載 2024.05.07 再掲載 戻る |