「M3GAN ミーガン」 監督ジェラード・ジョンストーン 脚本アケラ・クーパー 原案ジェームズ・ワン 事故死した姉の娘を引き取ったジェマは、 自らが仕事で開発したAI人形を姪に与える。 AIは自律思考型で、理想的な守護者となるが、 やがて危険な暴走を始める…というあらすじ。 今回ホラー色は弱めで、ホラー4割、SF3割、児童文学3割って感じだった。 予告 https://www.youtube.com/watch?v=CE7IJHqdXOY この予告映像、非常にテンポが良い。お手本みたいな予告。 使われていたベラ・ポーチの「Dolls」が作中で流れなかったのは少し残念。 注意書き(軽く展開ばれ反転) 死の瞬間は映らないけど犬が死にます。 子供が死にます(テリファー2ですら子供は殺さなかったのに!?) ラストまでばれ 予告を見て想像していたのは、買い与えた新発売のミーガンの暴走…だったが、 叔母の学生時代からのライフワークで、 今後の社会的地位に関わる一大プロジェクトだったので、 「なんとか穏便にすまないものか…」とハラハラしていた。 が、子供が死んだあたりで、無理だ…と諦めた。 いじめ男児くん、耳ってこういう取れ方をするのかー!?と驚いたのと同時に、 耳なし芳一のことを連想した。 真面目なことも書いておくと、あれは問題児と、気が弱くて小さい女の子を組み合わせた、 フリースクールの先生が悪いと思う。遠からず何か別の事件が起こってたよ。 いじめ男児、極秘情報漏洩野郎、迷惑隣人おばさん、パワハラCEO、 みんな死亡条件を満たしているような、いないような微妙なところ。 漏洩野郎は、PCに複数の監視ソフトが入ってて、 誰のPCからどのデータがどこに複製されたか全部ログが残るって誰か教えてあげなよね。 ミーガンの身体制御とバランス、すごいな!?と思うけど、 いまは危険なスタントを人間の代わりに行うロボットなどがいるので、 二本足で宙返りして着地は案外やれるのかも。 (しかし釘打ち機を初見で撃って、当てるのはすごい。 距離とか照準、反動など認識能力やバランス機能などの集大成だ) あと暴力行為などに禁則をかけられたのに破っていることについて、すごく興味深かった。 ・これは人間でなくトマトであるという故意の誤認識 ・これは現実ではなくゲームであるという故意の誤認識 ・人間はこの程度では死なないという故意の誤認識 などの抜け道をいくつか考えついたが、おそらく無限にあるので 本当にAIに暴力、反抗などを禁じる場合はどうするんだろうと思う。 IFの無限シミュレーション勝負になるが、人間は分が悪そう。 ラストバトルで、叔母さんとミーガンが殺し合いしながら ケイディの安全だけは確保しようとしてたのが斬新で良かったので、 最後にミーガンがケイディに対してもモンスターになってしまったのは残念だった。 なんかケイディに嫌われたのがショックで、動けなくなったところを潰されたりしてほしかった…。 あと賢くなったミーガンが、叔母さんに 「才能があって、美しく、野心もある」って交渉しようとしてたところも良かったから、 ミーガンの人格のベースは理詰めで考え、人をコントロールするのが上手い現在の叔母で、 純粋に科学が好きで才能あるケイディは少女時代の叔母で、 2つの自分に引き裂かれる感じ、結局ケイディを選んで退職し、 小さい仕事を受注しながら叔母と姪で一緒に新しいミーガンを開発するとかが良かったな…。 アレクサ的なやつにミーガンが移っていて復活する続編になりそうですね。 2023.06.12 サイトに掲載 2024.05.07 再掲載 戻る |