「史上最高のカンパイ!戦地にビールを届けた男」










原題:The Greatest Beer Run Ever

ベトナム戦争中に、戦地の友人たちへビールを配って回ったチッキー・ドナヒューの実話を元にした話。
「グリーンブック」のピーター・ファレリー監督。

主人公は一般人なのだが、CIAだと勘違いされたりして、うまく前線まで行けたりする。
初めのうち、軍隊は共産主義からアメリカを守ってる、と無邪気に信じ、
反戦運動は市民のために戦っている軍人を侮辱しているように感じられ、
憤っていた主人公だが…というあらすじ。

主人公が、ちょっとギリギリレベルの能天気に設定されており
戦争をしている人々に迷惑をかけまくるのだが、それを笑えるかどうかで
映画の面白さが左右される気がする。私にはストレスでした。

内容ばれ

びっくりさせたいがために前線にいる戦闘中の友達を
無線で呼び戻してもらったりとかああいうの。
しかし地域に関係なく、男性はこの手の認識能力が低くて陽気で異常行動をする個体が案外好きで
なにくれとなく皆で世話を焼いてやったりするケースが散見されますね。
本能的な何かなのかな。

道端で毬を拾ってやった女児とその母におびえられて、ショックを受ける…
的なシーンがあったが、あまりにも世間知らずすぎやしないか。
現地でどんなことが起きるか、想像つくだろうに。

戦火のベトナムの描写もどこか牧歌的だし、
監督は人種宗教あるいは戦争など、繊細な問題が絡まないコメディのほうが向いているように思った。

あと全然違うけど「サハラに舞う羽根」を思い出しました。










2023.05.12 サイトに掲載

2024.05.07 再掲載





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