「ダークグラス」










ダリオ・アルジェント監督
夜中に何となくテレビをつけると
偶然やっていた大昔の変なホラー…という感じです。
女優さんがギャーギャーと悲鳴を上げ、 やたらおっぱいを見せ、
やたら刺されて、なんか唐突に犯人が分かって、
へえ…って思ってテレビ消す、みたいな。

娼婦が連続で惨殺される事件が起こる。
ヒロインは高級娼婦だったが、連続娼婦殺しの犯人と思しき男に狙われ、
逃走中に交通事故を起こし、視力を失う…というあらすじ。

82歳のアルジェント監督に対して孫のような気持になれる人だけが見に行くといいですよ。
アーシア・アルジェントさんも出演されてますがお元気そうです。

犬は、まあ無事と言えるでしょう。一応。

ラストまでばれ
冒頭の日食のシーンと、少年の自宅の集合住宅に行った時、
突然おばあさんが出てきて「出て行け!」 って怒鳴った時はなんか懐かしかったが、
それ以外は……だった。
最近のホラーは腹を刺された一般人の女性が闘志を失わず反撃するくらい
(スクリーム新作とか) 被害者がパワーアップしてるので、
刑事が低速で走ってきたバンにはねられたくらいで死んで少しポカーンとした。

盲目の女性と犯人との攻防は1つのジャンルだと思うんですが、
大抵反撃の糸口が発達した聴覚にあったり、
最近だと動画で視覚を補って指示を受けるのとかもありましたし、
巧みな脚本が多い印象。
しかしこの話はただただ盲目がハンデになって終わった。
いや、視覚障害者が障害と関係なく主人公であってもええやないか、
という意見もまあ分かりますが、ハンデがある女性を犯罪者の健常者が
一方的にいたぶるのを見るのは、ホラーとは違うくない?

あと犯人くん、「臭う」って言われたくらいで連続殺人してたら、
現代人は1人あたり100人ほど殺さないとならないよ…。

バスで終点まで行ってサングラス買ったりとか、
偶然犯人の家に転がり込んだり、
水蛇に襲われるセクシーシーン(?)とか、
今の編集だと確実にカットされるだろう脱力系シーンがモリモリあった。

映画と関係ないですが、殺された娼婦の人を見て
イタリアーノモブさんたちが悲鳴をあげたり慄いたりしてましたが、
日本だとこれ悲鳴あがるかな…?
下手するとみんな無言で撮影するんじゃないかな?などと考えました。










2023.04.11 サイトに掲載

2024.05.07 再掲載





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