「 FALL フォール 」 ロッククライミング中の事故で夫を亡くした女性を励ますために、 親友の女性がテレビ塔登攀計画を持ち掛ける。 その塔は地上600メーターの高さがあり、 多方向からのワイヤーで固定されていた。 最初は否定的だった主人公だが、 頂上から夫の遺灰を撒き、過去と決別をする。 しかし鉄のハシゴが崩落して帰還の手段を失い、 モバイルも通信圏外だったことから 彼女たちはテレビ塔の頂上で孤立する…というあらすじ。 こういう遭難系、大抵無軌道な若者がピンチになるので あまり同情できないんですが、この映画の2人は友情に厚い子たちなので、 めちゃくちゃ応援しました。 サバイバル物にありがちなヒステリックな喧嘩とかもなく、 主人公はこの計画を立てた親友を責めなかった。よかった。 ジェームズ・ワン食堂の、バトルありラブあり感動ありの 低予算でも他ジャンルの映画に負けない食べ応えのホラー映画も勿論好きですが、 この映画みたいなワンシチュエーションで綺麗に伏線を回収してキマる 昔ながらのこだわりの丼物みたいなパニックホラーも やっぱりいいんですよね…ホラーファンとしては。 注意 動物が死にます。 軽めの肉体損壊があります。 わざとらしいお色気じゃなく健康的にムチムチした女性の胸元とか 太ももとかを見たいかたにおすすめ。 当たり前ですが高所恐怖症の人は絶対無理です。 私はむしろ高いところが好きで、高いところから落下するのも好きですけど、 でも何回かギャッて思うシーンがありました。 ラストまでばれ 序盤の伏線のいくつかがあとで回収されましたが、 旦那がクズっていうのは伏線だな…って分かりましたよ。ええ。 それにしても1年酒浸りになれるのは強い胃と肝臓がないと無理だし、 1年酒浸り生活を送っていたひとが突然600mのハシゴを登って懸垂とかできるのは、 クライミングをやっていたとはいえ、sugeeeと思いました。 事故で夫を失った女性を励ますために友人が冒険旅行を企画し、 そこで事件が発生したうえに死んだ旦那と友人が不倫していたことが発覚するの、 20年前の「ディセント」と同じですが、 この「FALL」は不倫男<友情って結論で醜い争いは全然なかったのが良かった。 21世紀てき。 不倫は代金の踏み倒し等と同じく法で定められた権利侵害なので当然ギルティながら、 嫁の友人や姉妹に手を出す系不倫モンスターは特に、 股の間にぶら下がったものが本体でそれ以外の部分は人間に擬態するための タンパク質でできた器官なので注意しないといけないよ。 ハンターはいい子なので許す!と私は思ったが、 映画内倫理ではアウトだったようで、 この映画内で不倫した人間は必ず鳥が関わって死ぬ…。 ドローン操作をどうして主人公に任すんだろう?とは思った。 でもロープで掌を切っているからかな?とか (古い梯子を600m登るのに掌をカバーするグローブをつけないのは クライマーの流儀なのかい?)、プロレスに興味ないのに突然詳しくなったとか、 受け止められたはずのリュックをスルーしたとか、 徐々に「ああ、これは…」という仄めかしかたはゾワゾワしました。 コンドルは食べたことないけどおいしいのかな? それ以前にサルモネラ菌とか大丈夫なのかな? 2023.02.09 サイトに掲載 2024.05.07 再掲載 戻る |