「 さがす 」










貧しいながらも父と娘の二人で平穏に暮らしていた家庭だが、
ある日ふと父親が「指名手配の連続殺人犯を見かけた。賞金が手に入るかも」と言い、
その後失踪してしまう。
父を探す娘だが、父の名前で仕事をしている連続殺人犯と遭遇して…というあらすじ。

明るくはない話です。
モデルになったと思しき現実の事件があります。
結構長い殺人描写が何回かあります。

監督脚本の片山慎三さんは、ポン・ジュノ監督の助監督を何度かつとめ、
影響を受けた発言をなさっていますが、確かに大納得のトーンです。
しばらく前のポン・ジュノ監督の作品っぽい。

ラストまでばれ

not for meでしたが、心優しい娘が、道を誤った父親に涙し更正に導くといった、
日本伝統のパターンにならなかったのはよかった。
娘ちゃんは強くて荒々しいので、
貧乏な美少女が可哀想な目に遭うところを見て感動したい人向きではないかも。

一箇所、監督の演出意図を私が激しく誤解したところがあって、
それはシリアルキラーくんのクーラーボックスが倒れてビールがまろびでたシーン。
私は、おっ、死体を肴にビールか!さすがサイコパスだな!と感心したんですが、
シリアルキラーくんは佐藤さんに友情を感じ始めており、
一緒にビールを飲もうとしていた、というのを
「一人で飲むにしては多すぎるビール缶」から読み取らないといけないらしかったです。
シリアルキラーくんは、殺しのあとのビールを
一緒に楽しむことでシンパシーを表現しようとしてたので、
サイコパスであることに違いはないですが、まあニュアンスは変わる。
今回は解説つきで見たので気付けたけど、私は結構こういう勘違いをやっているのかも……。
いや、若いガテン系男子ならあれくらい飲むでしょ!!!!

破滅を感じさせる、けれど静かな終わり方は良かったです。
not for meですけど(リフレイン)。










2023.01.10 サイトに掲載

2024.05.07 再掲載





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