「 ペルシャン・レッスン 戦場の教室 」










バディム・パールマン監督。
第二次大戦中、ユダヤ人の主人公は
銃殺直前に自分はペルシャ人であって、ユダヤ人ではないと嘘をつく。
幾つかの偶然が重なり、ペルシャ語を習いたいという
収容所のコッホ大尉の加護を受けた青年は、
まったく知らないペルシャ語を大尉にレッスンする羽目になる。
しかしそれは命がけの授業だった…というあらすじ。

もうちょっとシチュエーションコメディ風の、
どたばたが含まれると予想してましたが、
作中のドイツ人は皆、ユダヤ人を人間だと思っておらず、
ユダヤ人を殺すと世の中がよくなると信じているため、
曇りなき差別、悪意なき殺人シーンがてんこ盛りでした。

でたらめの言語を教えるだけならまあ誰でもできそうですけど
教えた内容を相手はちゃんと学習しているので
こちらも覚えてないといけない。
しかも相手は筆記用具を使えるがこちらは使えないという大きなハンデがあり
もうだめだ……という感じが最初からしてました。

映画の内容が良いのに公開劇場が少なすぎるように思います。
日本では知名度の高い俳優さんが出ていないと
見に行く人が極端に少なくなるというのは分かりますが、
席数が少なすぎてチケット争奪戦の現在の状況。

ラストばれ

対等な関係ではないのに、対等な友情だと思い込んでいるグロテスクさ。
去り際の大尉がすごいいい笑顔だったので
「まさか監督は2人の間にあったのは友情だと考えてるんだろうか…?」
と恐れたけど、違ってよかったです。
大尉は戦争がなければ単なるパワハラおじさん、DV夫で済んでいたかもしれない。
セリフにもあったけど、彼は自分が誰かを殺したとは考えてないし
悪人だとも思ってない。でも主人公が言ったようにそれは違う。

昨日感想を書いた映画でもそうでしたが
「彼はちゃんと好意を示しているし、優しい人じゃないか」
という感想の人も一定数いらっしゃると思います。うん。









2022.11.24 サイトに掲載

2023.05.07 再掲載





戻る