「 デモニック 」











「第9地区」以来追っているニール・ブロムカンプ監督。
今回は変化球オカルトホラーです。
過去に大量殺人事件を起こし収監されている母親が
昏睡状態になっていると主人公は聞かされる。
母の意識をVR空間に呼び出すので、対話してほしいと依頼され承諾するが
VR空間で出会った母はサイコパスではなく、
主人公の身を案じ、早く立ち去るよう警告するが…というあらすじ。

劇場公開を待ってたのですが、配信になってしまった。
amazonでレンタルしました。
VR空間と悪魔というミスマッチ設定と前半がとても良いが、終盤でやや肩透かしをくらう。

ラストまでばれ

何気にブロムカンプ監督初の長編作品の女性主人公だ。

おそらく予算に制限があるんだろうけど、
さりげない倹約が上手かった。
人間の精神をVR空間に移すという設定のため
CGのクオリティは低くても違和感がなかったり、
終盤はサーモグラフィスコープから見た映像で尺を稼いだり。

夜に訪ねてきた友達が、逆ブリッジで追いかけてくるシーンはよかった。
あと主人公の親友がいいひとだった。
あそこで母を諦めて親友だけ連れ帰ってればなあ。

終盤割と友達への無茶振りがひどいのと、親友の死に対して淡白すぎるというの、
それと突如出てくる特務隊があまりにも弱すぎて色々首を傾げているうちに終わった。
前半がいいので、惜しい気がする。











2022.08.11 サイトに掲載

2023.05.07 再掲載





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