「 呪詛 」 めちゃくちゃ怖いという事前情報が流れていてすごく気になってました。 Netflixに出戻って見ました!うん、サービス満点で怖かった! 2022年の台湾のホラー、「ブラック・フォン」と並ぶNO1です。 こちらは恐怖と後味悪さに絞った良さ。 主人公は幼い娘を持つ母親。 彼女は心を病んで一時期娘と離れて暮らしていたが 安定したので手続きを踏んで娘と生活を始めたのだった。 しかし徐々に家の中で奇妙な出来事が増えていく。 実は彼女は独身時代にある恐ろしい事件を経験しており…というあらすじ。 少し内容ばれ注意書き 当然ですけどあらゆる耐性が求められます。 特にげろはたくさんある。あと集合体恐怖症のひとも無理だと思う。 虫も結構すごい。子供が酷い目に遭います。 おちばれ 暗黒仏母のデザインが強烈によかった。 見た事のないデザイン。羽根なし扇風機+チェリーパイ…。 あれだけ引っ張って中身がありきたりだとションボリするけど 期待を外さない出来だった。 彼女の家の屋上に妙な洞があったり、実は過去に高僧に会いに行っていたり、 警察の人にビデオを見せて殺していたり、 主人公の行動には「???」という点が幾つかあるんですけど、 意識的か無意識かは分からないが彼女は暗黒仏母の信者になっており、 娘も捧げるつもりだったが、途中で情がわいて気が変わったという考察を SNSで拝見して、なるほど…?と思ったのでした。 それは別にしても躊躇なく凧を盗んだり、倫理的に信用ならない人だなあと思ってはいました。 あの民間の拝み屋さんとか、最初に無理なら帰れって言ってるのに 途中であっさり言いつけを破って、なにがしたいのだ?と腹が立ちました。 (なので別の神を信奉する人々、たとえばお守りおばさんとかを殺して回っている説に納得する) 暗黒仏母が殺した人数と、主人公が殺させた人数、同じくらいではないか。 里親の男性とかも、いい人なので本当に気の毒だった。 ところで世界<我が子で愚かな行動に出るの、だいたいいつも母親ですね。 ミステリ作家の綾辻行人先生が「ホラー映画史上初の視覚的な試みにも感心しました」 とツイートされていて たぶんそれは錯視を利用した、 何もないスクリーンにマークが浮かび上がって見えるシーンを指しておられるのだと思いますが、 あそこは「いいねいいね!」ってなりました。 ところで昨今、観客が苦手な、トラウマを喚起させるようなシーンの回避は 作品のエンタテインメント性よりも重視されるべきという考えが広まっていて、 (私もラストのオチに関係しない場合は極力書きますが) この映画も配信されてすぐにオチを明記した警告が回ってました。 恐怖を与えることを目的としたホラー映画で、ちょっとそれはどうかな?と思います(私は)。 あの坑道を歩いて行くアトラクションがあったら楽しいだろうな。 もちろん最後は布をめくる。 2022.07.24 サイトに掲載 2023.05.07 再掲載 戻る |