「 グレイマン 」










服役からの解放を条件にCIAの暗殺者を務めることになった男は
任務で手に入れたある情報が原因で、組織から命を狙われ
孤立無援で逃亡することになる…というあらすじ。
Netflix作品で、配信前に少数の劇場で公開。

Netflix最大規模の予算を投じられ、
監督はアンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソのルッソ兄弟。
脚本はクリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー、
音楽はヘンリー・ジャックマン、とMCU製作陣がそのまま移ってきた感じ。
主演はライアン・ゴズリング、ヴィランをクリス・エヴァンスが演じ、
パワフルなヒロインはアナ・デ・アルマス。
原作は同名のベストセラーシリーズから。
と、華々しい条件なんだけども、不思議に地味な映画だった。
白人男性のエージェントものがありすぎて、
その中から抜きんでるのが難しいせいかもしれない。

ロケとアクションはさすがにすごく、
それにヘンリー・ジャックマンの音楽が乗ると、
パブロフの犬のようにワクワクした。

内容ばれ

隠居元上司のお宅訪問あたりからアクションがどんどんすごくなっていく。
路面電車プラスカーアクションのシーンに金のパワーを感じた。
(盾が使われて、ふふって思いました)
それとシエラ・シックスと、アナ・デ・アルマス演じるエージェントの2名を相手にする
暗殺者のアクションが組み立てに隙がなくて面白かった。
2名とも効率的に動いているのにそれでも勝てないという。

大筋としてはアイテム持ってあちこち移動というオーソドックスなやつなのと、
主人公が悲劇的な過去持ち、敵はサイコパスというのもまたオーソドックスなやつで、
孤独な暗殺者主人公と美少女と言うのもまたオーソドッ(略)。
姪が誘拐されてから、主人公とは実はこういう過去が…ってエピソードが挿入されるのは
野暮野暮の野暮なので、原作通りかもしれないが何とかならなかったのかと思う。
姪っ子を演じたのは「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の
子役をやっていた子なんですね。

MCUシリーズでは血尿が出たくらい激務だったという監督、
口うるさいフアンで申し訳ないけど
同じ面子で、中規模くらいの原作なし作品を撮ってみてくれないかな…。








2022.07.17 サイトに掲載

2023.05.07 再掲載





戻る