「 ソング・トゥ・ソング 」 監督脚本テレンス・マリック 音楽業界で生きる複数の男女が恋と人生に傷つきながら刹那交錯する 一瞬一瞬を美しく描いた映画…なのだが 私には合わなくて歯を食いしばりながら見ました。 画は文句なく美しく、 俳優の皆さんの顔と体も芸術的に撮影されていました。 ルーニー・マーラさんはこれまで見たどの映画よりもお綺麗だった。 でもあらすじがほぼなく、恋人同士が互いの体をサワサワと触れて、 ちょっと色っぽいことをして、ちょっと詩っぽいことをつぶやいて終わる。 これが延々と続きます。 テレンス マリック監督の考える美しい恋愛がフリーズドライされた感じ。 ただし彼等は会話のキャッチボールをしない。 全員がピッチャーで、相手にはキャッチャー以外の役割を求めていない。 対話によって啓蒙されたり、オモロを追及したりはしない。 そりゃまあ1か月もしたら飽きるでしょう。 出演者が豪華。マイケル・ファスベンダー、ライアン・ゴズリング、 ルーニー・マーラ、ナタリー・ポートマン、 ケイト・ブランシェット、ヴァル・キルマー、ホリー・ハンター。 クリスチャン・ベールは収録シーンが丸ごとカットされたそう。 ラストまでばれ? 純粋な歌手、悪いP、不安定な女がいて、 女は以前Pと恋人だったのを隠して歌手と付き合うが、時々Pとも寝たりする。 結局二股を打ち明けて三角関係は破局し、 歌手は新しい女と付き合うし、Pも別の女と付き合う、 女は女と知り合って肉体関係を持つ。 (あらすじを書くだけで疲れる) 人生長いから手に職を付けたほうが…と余計なお世話な事を考えたが、 若くて美しいうちにセレブ界隈を渡り歩いて、 一番有望なセレブを捕まえるというのも一種の勝ち筋なのか…とも思った。 純粋な歌手くんの歌の著作権が悪いPのものになっているのに気付いて、 「騙せるとでも思ったのか!」 って歌手くんが怒って、 悪いPが 「そんな!ひどい誤解だ!君のためを思って!」 みたいな顔で崩れ折れるんだけど、 とっさに上手い言い訳が出てこないPの演技が素晴らしかった。 ファスベンダーさんです。 たしかに嘘ばっかり言ってる人は、 ピンチの時ああいうお芝居みたいな顔をする。 2022.07.08 サイトに掲載 2023.05.07 再掲載 戻る |