「 ウルフズ・コール 」










フランスの軍事サスペンス映画。
元外交官の監督による初脚本、初監督作品らしい。
優れた聴覚で潜水艦を導く役目を持つ「黄金の耳」である軍人の男性が主人公。
「ブラック・ボックス」 という、
フランスの航空業界サスペンス映画も聴覚がテーマだったので、
耳のいい男シリーズとかかと思ったが違うみたい。

潜航中に聞き慣れない音を聞いた主人公は
それが海洋生物か敵艦なのか判断に迷うが・・・というあらすじ。

潜水艦好きにはおすすめするが、所々腑に落ちない箇所もある。
主人公は勤務中の艦内で靴を履かないことから
「靴下」というあだ名で皆に可愛がられています。
すごく繊細で、嫌なことがあるとめそめそする。
「ブラックボックス」も割とそうだったんですけど、
現在のフランスでは男子は男らしくあれ!みたいな圧はないんですかね。
だとしたら生きやすそうです。

ラストまでばれ

ハリウッド映画に慣れているので、
主人公が新しい任務でワクワクしておるシーンからの、
尿検査で乗艦できません!っていう流れにびっくりしてしまった。
そんなことってある?大麻は何かの罠かと一瞬思ったけど、
普通にやってたのかよ?それ予測回避可能でしょ靴下くん…?

靴下くんは耳が良いので、 極秘データにアクセスするパスワードを、
上司くんが打ち込んでいるキーの音だけで
ある程度割り出せます(いやでもあのパスワードは迂闊すぎるけど)。

ヒロインちゃんがベッドシーンのためだけに出てきて
ラストでちょこっと主人公をヨシヨシするのも、
最近のアメリカ映画ではあり得ないので懐かしい感じがした。
そしてロシア…。
今回のオチとしてはロシアは悪くなかった
(何の脈絡もなく核攻撃をしてくるがそれは罠)んですけど、
今年以降制作の映画だったらもうロシア黒幕オチで決まりでしょ…。











2022.06.23 サイトに掲載

2023.05.07 再掲載





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