「 ハリエット 」 元逃亡奴隷で、南部から北部へ奴隷を逃がす組織「地下鉄道」に属し、 10回以上の奴隷の誘導に成功し、 南北戦争では料理人、看護婦、スパイ、斥候、 そしてアメリカ史上初の女性指揮官として兵を率いた 実在の女性ハリエット・タブマン・デイヴィスの伝記的映画。 彼女はアメリカ史上初紙幣に採用されたアフリカ系アメリカ人として 20ドル札になる筈がトランプ元大統領の在任期間中に棚上げされ、 再度企画が動き始めたと聞いて、映画を見ました。 ごく普通の奴隷であり、妻である彼女が 自我と闘争心に目覚めていく過程が順を追って描かれ、 演出には歌が多く使われていました。 しかしハリエット女史の人生がすごすぎるせいか 少し駆け足に感じられたかな? 内容ばれ 序盤に白人の農場のボンボンが 「黒人の祈りは神に届かない」って言うんですが、 まあ彼等の作り出した宗教なのだからそうなりますよね。 それで「お前の祈っている姿、ぞっとする」とまで言います。 お?そこまで言うか、このレイシストカウボーイ野郎! と思ったんですが、ハリエットの祈りのスタイルが 半分トランス状態になって頭をぐわんぐわんすると 少し未来の出来事が見えるというもので、それで彼女は何度も危機を脱します。 えー!脚色にしてもちょっと…と思いました。 頭部の打撲が原因のナルコレプシーを拡大解釈したっぽい? 夫を愛する妻としてのハリエットや、裏切られて泣くところ、 神の啓示、農場主から微妙に矢印を向けられたり、 男装とか、軍隊の指揮とか、色々追いたいのは分かりますけど もうちょっと絞っても良かったかな? しかしその後の彼女、従軍が非公式のものだったので 恩給がもらえずに一時期困窮してたんですね。 2022.05.01 サイトに掲載 2023.05.07 再掲載 戻る |