「 Tick, tick... BOOM! チック、チック…ブーン! 」










ジョナサン・ラーソン作の同名ミュージカルを元に、
自伝的内容をプラスして映画化。
監督はリン=マニュエル・ミランダ。

先に「RENT」を見ておくといいかもしれないが
マストというほどでもない。
ちなみにジョナサン・ラーソンは「RENT」の初日の前日に突然亡くなった。
その後「RENT」は大絶賛され、映画化された。
私はラーソン氏のこと、普通に天才だと思っていたが、
30歳になってしまう不安、誰にも顧みられない恐怖、
ソンドハイムやビートルズは20代で認められていたという焦り、
アルバイトをしながら何年もかけて作曲するむなしさ、等々が
歌として展開して、ウワー!という感じでした。
ラーソンほどの才能があっても!
演じるのはアンドリュー・ガーフィールドさんで、
本人が本当にこんな感じだったと思わせるような、
自分のほうに引き寄せる、パワーある演技でした。

内容ばれ

貧乏とエイズ、芸術家仲間、恋人、「RENT」の内容そのままで、
映画の流れではソンドハイムのアドバイスで自分のことを作品にするように
言われて「RENT」が生まれたように描かれていましたが、
最初からずっとこのひとは自分を削らないと生み出せないタイプなのは伝わってきた。
なので世間に認められるまで次々と作品を作れるような、器用な真似はできない。

メロディはエモーショナルで、「SUNDAY」とか耳に残るいい曲なんですが
歌詞が「日曜日のダイナー。愚か者たちが座っている。家で食べればいいのに」とかで
本当にバイトで苦労なさったんだなラーソン氏。
朝の5時まで創作して、そのままダイナーに出勤したとか歌っておられたからな。

ひとつだけ不満なのですが、「Therapy」が好きなんですけど、
通しで歌ってくれない演出だったのは残念でした。
https://www.youtube.com/watch?v=5XFt_xbOCNg
(舞台の歌い手さんが公開なさっている動画)
テンポが速いし、高音部分がえぐいし、歌い手を殺しにきているところがいいんですよね。

プールの底が楽譜になる演出は良かったです。

才能があってもなくても寝ないと駄目だ!
デビューのタイミングが早くなっても、活動期間が短くなったらトータルで損だよ…。











2022.04.27 サイトに掲載

2023.05.07 再掲載





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