「 夏への扉 ―キミのいる未来へ― 」 ロバート・A・ハインラインのSF小説を日本に舞台を移して映画化。 主人公は技術者で、父親の親友のテクノロジー会社で研究を続けていたが 裏切りにあって研究の成果をすべて奪われてしまう…というあらすじ。 SFの古典名作として評価が高い作品で 日本でもファンが多い話だが、私はあまり好きではない。 ラストまでばれ 原作はタイムリープものの元祖。 1970年→2001年の原作を、1995年→2025年に変更している。 むかし読んだときは言語化できなかったが 今ならすらすら記述できる。 「善良な主人公が幸せになりましたという記号のために 自分の人生のない女性がでてくるから嫌い」 「自分を裏切った不誠実な女性が不幸になっているという証が DEBUの年増化という身も蓋もないミソジニー丸出しの展開なので嫌い」 でもこの小説が書かれた1957年という時代を考えると コールドスリープ+タイムリープという発想が革新的だなと思う。 トロフィー女の要素をなくせば必要なテクノロジーは1つで済むんだけどね。 原作だと11歳の女の子に、 「21歳になってもし気持ちが変わらなかったらコールドスリープしなさい」 って言い残す、その21歳って指定が(株式譲渡とかの関係もあるんだろうけど、主人公は30歳) ぞーっとするくらい気持ち悪いんだけど、 今回の映画だと元々の年齢が上で、女性が社会的成功をおさめて27歳になってから 自由意志でコールドスリープに入るので、嫌悪感はそんなになかった。 (原作でも一応、たとえ女児が40越えてても付き合いたいという独白はあるけども) ねこのスクリーンタイムはもっと長くてもいいのよ。 2022.04.19 サイトに掲載 2023.05.07 再掲載 戻る |