「 シャドウ・イン・クラウド 」










クロエ・グレース・モレッツさん主演のパニックホラー。
第二次大戦中、離陸間際の戦闘機に、
極秘任務遂行中だという婦人補助空軍の下級士官モード・ギャレットが乗り込んでくる。
連絡を受けていなかった機内に席はなく、彼女は銃座に押し込められる。
兵たちからの侮辱にうんざりする彼女だが、機外に謎の生物の影を目撃する…というあらすじ。

クロエさんを好きな人がクロエさん鑑賞目的で見るのにおすすめ。
感染症対策なのか、前半はクロエさんの一人芝居状態です。
ただ、ホラーとしては何十年か前のテイストなので、
最新作と比較するとつらい。
それと日本軍が敵として出てくるので愛国戦士向けではない。
あと戦闘機の乗組員のセクハラ発言が結構きついので、
そのへん平気なひとむけ。(監督は女性)

ダン・オバノン(故人)の原案らしい。
その原案を元に「エイリアン」が生まれたとか。
私はトワイライトゾーンの「2万フィートの戦慄」を思い出した。
あれはリチャード・マシスン。
グレムリンは結構新しい幻想生物で、第一次大戦頃が起源なのだそうです。
知らなかった。

末端が痛い描写があるので注意。

ラストまでバレ

一人一人のキャラクター紹介的な場面で映像がファッ…て出るところ、
こいつはあかんやつや……と思いました。
クロエぶら下がりシーンがともかく長いのと、
あと飛行機から落下してあわやというとき、
日本の戦闘機の爆発でその爆風で上昇して戦闘機に戻れたところもヤバ…と思った。

「ガンパウダー・ミルクシェイク」を見た後なので
暴力夫、DV、不倫、アカチャン…とかが出てくると
えっまだそういうの必要…?という気分になる。
あとでかいグレムリンにステゴロで勝つ女子が、
普通の人間の夫に暴力を振るわれるのが解せぬ。
この主人公が殴ったら大抵の人間は死ぬでしょう。

音楽がとても懐かしかった。
エクソシストとかサスペリアとかハロウィンとか
ああいう感じの音楽。








2022.04.04 サイトに掲載

2023.05.07 再掲載





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