「 モービウス 」










監督ダニエル・エスピノーサ
脚本マット・サザマ バーク・シャープレス

「ヴェノム」「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」に続く
ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)の第3作目。
ソニー、知らぬ間にユニバース名称を決めてた。

先天性の病により常に血液の交換が必要なモービウスは
その天才的頭脳によりハンデがあるにもかかわらず医師となり、
人工血液の開発に成功するという功績をあげるが、
自らの病を治療するすべはまだ見つからなかった。
同じ病を持ち、それがきっかけで友人となった幼馴染のために
治療薬を早く得たいモービウスは、吸血蝙蝠を使った実験に手を出す。
しかしそれは恐ろしい代償が必要となるのだった…というあらすじ。

幼馴染からモービウスへの矢印がでかすぎて、他の印象が薄い。
起承転結の優劣やアクションに特にこだわりなく、
登場人物の関係にしっかり尺の割かれた映画が好きな人におすすめ。
(特にこじれてるやつ)

エンドロール中に2回映像があります。
軽めの嘔吐あり。

ラストまでばれ

マイロは原作だと吸血鬼化したモービウスに殺される親友なんだね。
なぜあんなヤンデレの王みたいなことに。
「死ぬ日が来るまで一緒だ兄弟」とか「君とは戦わない」とか、
なんかそのセリフ知ってるぞ…?と何度か思いました。
他にも「恋愛はするな」「頼む、追い出さないでくれ」
「君から離れない」「これで君と僕だけだ。味方は僕しかいない」
など、パワーのあるセリフがどんどん飛び出ました。

その反面、バトルの組み立てやアイディアには特に新しいところはなく、
病気の女児は一体何のために出てきてどうなったのだ…等、
大味なところが散見された。
あらすじも、女の死でパワーアップとか前世紀的。
それと「傭兵の死とかどうでもいい(双子の親のシングルマザーの看護師の死は重要だが)」って
公務員にわざわざ言わせるの、どういう意図なのか気になった。

監督が「ライフ」のひとで、
脚本は「ドラキュラZERO」「キング・オブ・エジプト」のひとらしいので
なんだか納得する。
固執する人が話を引っ張って、主人公は固執されて色々失うんだよな…

おまけ映像のひと、そもそも生活のためにやっていたことで、
別に世界やヒーローをどうこうしたい系ヴィランじゃなかったような…。
家族と平穏に暮らしたいとかそういうのは?
あと本編では理知的で優しい性格に描かれてた先生、その話に乗っちゃうの!?









2022.04.03 サイトに掲載

2023.05.07 再掲載





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