「リトル・ジョー」










オーストリア・イギリス・ドイツ合作。
エミリー・ビーチャム、ベン・ウィショー出演。

企業の研究チームで新種の植物を開発しているシングルマザーのヒロインは、
人間のオキシトシンの分泌を促すことで
幸福な気持ちにさせる香りを発する植物を作り出す。
多忙で十分に世話のできない息子に、
その花を持ち出しプレゼントするヒロインだが、
しかし少年の様子が少しずつ変わっていく…というあらすじ。

特に残酷シーンはなく、じわじわ不安の広がる話なので、
怖がりのかたでも見られると思います。
反面、起伏の少ない話なので退屈に感じる人もいるかも。
ベン・ウィショーさんの見せ場はあまりない。
主人公研究者が女性、以前のNO1研究者も女性設定だったので
スタッフを見たらやはり女性監督だった。

音楽がどえらい和風で、あとで見たら
昔に亡くなった日本の作曲家、伊藤貞司さんの曲でした。
監督が感銘を受けた実験的映画、
マヤ・デレンさんの作品で使われていたそう。
しかし時々、作中で鳴っているのかBGMなのか
分かりにくいところがあった。そういう効果なのかもですが。

ラストについて

植物による支配がじわじわ広がっていくラストとも解釈できるし、
単に息子の自立と父親への傾倒にショックを受けた母親が
妄想にとらわれるが本来の自分の望みに気付いて生きていくラストともとれるし、
そもそも本心で生きているひとなどいなくて
皆様々に偽っている云々めたふぁーともとれる。
(あと、支配していた対象、具体的には犬や息子など、を失った
女の狂乱という路線もある。
しかし中身が愛犬じゃないからという理由で殺処分というのは、
今の日本の常識からすると鬼畜だ。ペットの認知症だってあるわけだし…)










2022.01.06 サイトに掲載

2023.05.07 再掲載





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