「ミラベルと魔法だらけの家」 ディズニーのオリジナルミュージカルアニメ。 舞台はコロンビア。 周囲を山に囲まれ誰も入ってこられない町エンカントで、 人々は平和に暮らしていた。 その中心的一族のマドリガル家は、意思があるかのように動く 不思議な家、カシータに住み、 1人1人がそれぞれ違う魔法を持って町の人々を助けていた。 マドリガル家の少女ミラベルは、 一族の中で自分だけが何の能力も授けられなかったことに 強いコンプレックスを持っていたが、ある夜祝宴で、 崩壊する家を幻視する…というあらすじ。 ミラベルがとてもいい子で、楽曲は明るいものが多く、 何より動く家が魅力的です。 陶器やレンガや家具のカタカタ鳴る音もリズムの一部になるシーンは 見ていて心地よかった。 https://www.youtube.com/watch?v=kZkgEw9NO5Q ただ「リメンバー・ミー」の時も思ったのですが 南米が舞台のお話は「何があっても家族の結束は絶対。家族が一番」 というテーマになりがちなので、今回は前半が特に 家族の中で孤立している人、コンプレックスのある人には きつい内容かもしれません。 ラストばれ 楽曲の中ではイサベラとミラベルの歌が好きです。 もちろんルイーサの歌も好き。 ディズニーアニメで外見と能力がヘラクレスのような若い女性が登場するのは珍しいのでは。 あと眼鏡っこヒロインも。 でも一族の長であるおばあちゃんが家族に対して長年行ってきた抑圧、 とくにミラベルに対する差別はかなりえげつないものだったので 「そんな家、でてっちゃいなよ!」って思ったのですが ミラベル、そしてブルーノおじさんも家と家族がずっと大好きなんですよね。 ブルーノおじさんが壁の中から愛する家族を見守っていて 家族の食卓に陰ながら参加していた…というエピソードは 子供の頃に見ていたらショックで泣いたかもしれん…。 (大人だけど、カシータが最後までミラベルを守ったシーンは本当に泣いた) お話のあらすじてきには、 コロンビア内戦で逃亡しようとした難民の皆さんが危機に瀕し、 おじいちゃんの命を代償に奇跡が起こって全員が安全に暮らせる場所と魔法を得て、 けれどその力はマドリガル家の人間を不幸にし始めていたので、 ミラベルがトリガーとなって奇跡は還るべきところに還って 一族を解放した。もうエンカントの外に出ても大丈夫、 魔法がなくても人が力を合わせれば何でもできる…という主旨かな?と思っていたら 最後に何もかも元通りでズッコケた。 いやカシータの復活は嬉しいけど。 コロンビアのソウルフード「アレパ」がおいしそうだった。 そのうちに食べてみたいです。 2021.11.28 サイトに掲載 2022.05.08 再掲載 戻る |