「騙し絵の牙」 大手出版社「薫風社」の社長が急死し、 勢力争いにより幾つかの派閥が対立する。 そんな混乱の中、休刊の危機にある雑誌「トリニティ」編集長は 様々な奇策で販売部数を伸ばすが…というあらすじ。 大泉さんのために当て書きされた同名小説の映画化。予告の印象だと、 倫理的にアウトなだけではなく 法からも外れるような異常な男という印象だった主人公だが (ナイト・クローラーてきな)、わりと常識の範囲内の立ち回りだった。 映画は人間ドラマに終始したが原作は出版業界の危機について もう少し踏み込んでいるそうです。 内容ばれ 私の話になりますが、この2年でメインに利用していた本屋さんが2軒なくなり、 時折行っていた書店が1軒なくなって、本屋さんが利用できない状態なのですが、 この映画のように営業形態を劇的に変える必要があるのかもしれない。 文化サロンのような場所にして、 最終的には図書だけでなくほかの媒体も扱うような感じの場所が望ましいがどうだろう。 でも店主に相当な素養が必要だし、その店主の教養を作るためには、 やはり相応のお金が必要だ。 しかし3万5千円。 タモリさんがむかし「誰が買うの一体!?って思うようなマニアックな商品でも、 1000人は必ず買う」っておっしやっていたので、 3万5千円の超豪華装丁本でも1000人は買うのかもしれない。 私は誰の小説だったら3万5千円で買うだろう…?って考えたけど、 ちょっと思いつかないな。 2021.10.28 サイトに掲載 2022.05.08 再掲載 戻る |