「アナザーラウンド」 高校で歴史を教えるマッツ・ミケルセンは、父兄から意見されるほど授業に精彩がなく、 家庭でも妻との会話が途絶え、明るさのない日々を送っていた。 しかし悪友グループで集まった際に「アルコール血中濃度0.05%で日常生活を送れば すべての効率が上がり良い結果をもたらす」という説を聞き、 全員で実践してみたところ、授業は生徒たちから好評で、 妻との仲も改善し、なにもかも上手くいくと思われたが…というあらすじ。 内容が内容なので、泥酔人間仕草が苦手な人は見ないほうがよいです。 あと当然ですがげろあり。酒好きのマッツファンは、 ウォッカ、シャンパン、赤ワイン ビールを用意して見ること。 余裕があればキャビアもあったほうがよい。 酔っぱらいに対して相当寛容な人むけの映画です。 様々なマッツが楽しめます。 ラストまでばれ 鼻血とか、シャワーシーンとか、腹チラとか、涙目とか。あと見事なダンス。 マッツ先生のルーズベルト、チャーチル、ヒトラーの話おもしろかった。 しかしマッツ踊ってなんとなく終わったけど、問題は山積みのままなような気がする。 特に小さい子が2人いて毎日が戦場なのに泥酔しておねしょをするところまでいった父親、 彼がどうやって許されたのか想像もつかない。 実験をもちかけた人は、お友達の死に対してもうちょっと罪悪感というか…? いやこれは日本人的な感覚で、あくまで自己責任なのか? たぶんこれ酒の好きな男性→酒の嫌いな男性→酒の好きな女性→酒の嫌いな女性 の順番で意見が辛くなっていくと思う。 アラフォー男性が少年に戻って仲間とキャッキャサッカーして、 泥酔して楽しいのは分かりますけどね。 作中でマッツたちの飲んでいたカクテル「サゼラック」が とてもおいしそうに奇麗に撮ってあった。飲みたい! 本式はライウイスキーを使うみたいだけども、 映画のレシピはバーボンを使っていました。 外国のサイトで映画のレシピを公開していましたが、 バーボン90ml アブサン15ml ペイショーズ・ビターズ2振り 角砂糖1こ オレンジの皮 なのだそうです。 これアルコール度数50度くらいになると思うんですが あんなにバカバカ飲んで、アジア人とは体から根本的に違うとしか思えない。 ラストにテロップが出てましたが、 デンマークではお酒を買ったりお店で飲んだりするのは16歳から。 お家で飲むのは特に制限ないらしい。 国の推奨する飲酒量、男ビール14本、女7本までとかで 酒つよつよ遺伝子の人間ばかりなのだなと思った。 あまり関係ないが、踊りによって観客が呆然として 結末がいったん棚上げになる印象の映画、過去にあった気がする…… と思ったが、あれですね、ポン・ジュノ監督の…。 2021.09.07 サイトに掲載 2022.05.08 再掲載 戻る |