「ブルー・ジャスミン」 投資詐欺で逮捕され自殺した男の、 残された妻が妹の家に身を寄せる話。 妻はこれまでセレブ生活をしてきたので普通に働いて賃金を得る能力がなく、 他人への共感を全く持たず、自分にしか興味のないタイプ。 妹の生活はあまり豊かとはいえず、その責任の一端は姉にあったが、 彼女はあまり気にしているようでもない…というあらすじです。 すごい地獄、というわけでもないけど、 すべてのアサリが砂をかんでいる味噌汁のような地味に嫌な映画。 監督はウディ・アレン。主演ケイト・ブランシェット。 ラストばれ この作品のこと割と珍しいタイプの映画だなと思うのは、 主人公であるジャスミンはあまり善良であるとは言えず、 嘘をついたり他人を破滅させたりすることに罪悪感がない。 むしろ傷つきやすい自分を被害者側の立場だと考えている節がある。 その妹は、善良であるが深く考える習慣がないため流されやすく 不利益を被る傾向にある。 そして映画の終盤になっても2人は特に変わらず、 何かを学んだり和解したり改心したり、 何かを得てハッピーになったりしないという点です。 エンタメ映画にしては珍しい。 コメディ映画らしいのですが、特に笑えませんでした。 2021.08.12 サイトに掲載 2022.05.08 再掲載 戻る |