「SEOBOK/ソボク」 「君か、世界か」というキャッチコピーに惹かれて見に行きました。 永遠の命を持つ実験体の少年と、 脳腫瘍で余命わずかな護衛の中年男の逃避行です。 抒情的な話だとばかり思っていましたが、 少年は永遠の命のついでにサイキック能力も持っていたので (なんでそうなるの!?)一気に見慣れた世界でした。 X-MENアジア編という感じだった…。 いや、抒情もありましたよ!ありましたが、実家のような安心感もあった。 ラストばれ 韓国映画名物、内部告発者。 2人でうまくやって逃げ切るペアもいるけれど、 この映画ではそうならず。 永遠の命を持ち、他の人間も病死から解き放てるIPS細胞を持つソボク。 でもアメリ力からの研究中止要請理由が 「人間が死から解放されたら欲望が暴走する」 ってそんなふんわりしたデータも何もない… しかも聞き入れちゃうのかよ! 国家機関だろう! しっかりしろ! キリスト教国家から壮絶なバッシングがありますよ… って言われたほうが、まだ現実味があるのでは? 世界のことよくわからないソボクがカラフルな服や インスタントラーメンやマジックテープにご執心なシーンは好きです。 出前未体験のアン神父を思い出す(ディヴァイン・フューリ)。 最初から最後までずっと怒ってた上司くんは小者感がすごかった。 なんで弾薬で金属飛ばす系武器に固執するの。 ガスでいいでしょ! それでおじさんはソボクと安定剤を持ち逃げしてハッピーエンドでいいでしょ! ソボクの名は始皇帝に不老不死の霊薬探しを命じられた徐福からなのだそう。 おおむかし何かの漫画に出てきたときは「じょふく」ってルビが打たれてた。 2021.07.20 サイトに掲載 2022.05.08 再掲載 戻る |