「不思議惑星キン・ザ・ザ」










1986年ソ連時代の伝説のカルトSFです。
監督:ゲオルギー・ダネリヤ
脚本:ゲオルギー・ダネリヤ
   レヴァズ・ガブリアゼ

買い物に出掛けた建築家の男は、
自分の星に帰らなければと焦っている不審な男を目撃した直後、
その場に居合わせた音大生の青年と共に、
砂漠の地に自分が立っていると気付いた。
そこへ銅鐸のような形をした飛行物体があらわれ、
中から出てきた人物によれば、
そこはキンザザ星雲の惑星プリュクであるるらしい…という話。
当時の非常に厳しい検閲を免れた社会風刺コメディという面もあり、
そこをソ連の国民たちに熱烈に支持されたようです。

キンザザ星雲では人種差別が罷り通っており、
下の種族は上位種族に対して「クー」
(平伏のニュアンスの、頬を叩いて両手を広げる面白い仕草)
をしなければならないし、識別のための鈴を鼻に付けなければならず、
反抗は許されません。
資源は枯渇しており、
特に貴重品のマッチをめぐって住民たちは激しい奪い合いを繰り広げています。

でも役者さんたちが、ユーモラスに演じておられるので、陰惨な感じはしない。
プリュクの平民もエツィロップ(警官のアナグラム)も、
支配者たちも、どこかのんびりしていて、
そして建築家も音大生も、互いに助け合い、
異星人たちにも義理を通すそれなりにいい人達なので、
何とはなしに明るい印象のまま終わります。
まれにみるほんわかディストピアSF。

2013年に監督が自らリブートされたアニメ
「クー!キン・ザ・ザ」が、8年越しで上映されることになったので見ました。
(監督は2019年に亡くなられた)
今のところ配信サービスにはないようだったので、物理レンタルしました。
物理レンタル久しぶり!
実は大昔におすすめしてもらって挑戦したのですが挫折。
今回は楽しく最後まで一気に見られた。








2021.06.28 サイトに掲載

2022.05.08 再掲載





戻る