「誰も知らない」 是枝裕和監督。 シングルマザーとその4人の子供が 狭いアパートで身を寄せあって暮らしているが、 やがて段々と困窮してゆき…という話。 なるほどこの映画のアップグレード版が「万引き家族」か。 海外上映をしたとき、エンドロールで 最初に子役さんたちのお名前が流れて、 次に「YOU」とお名前が出るのだが、 英語圏の人にとっては、「この物語の一部はあなたである」 と解釈されてショックを受けた人が多数出た、 という話を昔に聞いたことがあるが、 都市伝説なのかどうなのか分からない。 YOUさんが血も涙もない鬼母ではなく、 優しくて明るくて面白いお母さんなんだけど、 でも見通しを立てて、計画的に立ち回ることは出来ない人、 という描かれ方は、当時としては先鋭的だと思う。 でも父親の責任や罪がほぼ棚上げされておるところは 当時の限界だなとも思う。 (今年に法が改正されて、養育費を払わない親の財産差し押さえが可能になったそうです) 2021.04.09 サイトに掲載 2022.05.08 再掲載 戻る |