「マイリトルゴート」










PUIPUIモルカーの見里監督が
東京藝大の院生時代に撮影された、
卒業製作のストップモーションアニメ。長さは10分ほど。
2月28日までの限定配信。
視聴は無料ですが、会員登録が必要です。
テーマが児童虐待なので、きつい内容。

七人の子どもを狼に食われたお母さんヤギは
狼の腹を切り裂いて子ヤギたちを救い出すが、
最初に食べられた長男は消化されてしまい、
他の子ヤギたちも胃液で皮膚が爛れてしまっていた。
亡くなった長男の代わりに人間の男の子を拐ってきたお母さんヤギは、
外に出ないよう言い聞かせて出掛けますが…というあらすじ。

ティザー映像の段階で家庭内性虐待の暗喩なんだな、と思ってましたが、
暗喩どころの話ではなかった。
うーん、これ学生さんの卒業製作なのか!すごいな!
東京藝大ってこのレベルの人がゴロゴロいらっしゃるのかな…。

内容ばれ

子ヤギの皮膚だけでなく片目も溶けて変形してたり、鏡が封じてあったり、
嫌なホラーテイスト満載でした。
私がティザーで一番魅力を感じたのは子ヤギの合体技でしたが、
監督的にはホラー要素が弱くなるので悩ましかったとのこと。
「せっかく人形6体作ったのに、合体させないともったいないなと思って」
入れたらしいです。そういう感性は好き。
ところでこの話は胃袋で始まって胃袋で終わるし、
モルカーは人間が胃袋に乗車するんですけど、監督は胃袋お好きなんかしら…。

自作の眼球で、目の潤みはレジンで表現なさっているらしいですが、
涙はどうなんだろう。本当の液体だとすぐにフェルトに吸収されちゃって
撮影向きではないよね。涙もレジンかな。
モルカーの涙は完全に個体っぽい表現だったけども。

ちょこっと様子を見たい人むけ
https://www.youtube.com/watch?v=hnyOwRZPgyk











2021.02.05 サイトに掲載

2022.05.08 再掲載





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