「ずっとお城で暮らしてる」










シャーリー・ジャクスン原作。
過去に一家が不審な食中毒死を遂げた富豪の家で暮らす、
生き残った姉妹の話。
家を防護するための黒魔術的なおまじないに没頭する妹メリキャットと
穏やかで優しいがどこかぼんやりとした姉のコニー。
そして重体から回復したが重い障害を負った叔父。
危うい均衡を保っていたブラックウッド家の暮らしは、
訪ねてきた美しいいとこのチャールズによって破られる。

おおむね原作通りに展開します。
ただ、チャールズの存在が2割増し。
お屋敷や、調度や、食器の類は見ていて楽しいです。

ラストばれ

略奪しておいて、あとで段々申し訳ない気がしてきて
そっと食料を置いていくのとか人間あるあるなんですけど、
ああいうジワジワジワジワ嫌な感じをシャーリー・ジャクスンは書くのがうまいですね。
原作ではチャールズは確か死ななかった筈だが
こうしてみると死んだほうがしっくりくるような。
映画版はチャールズと姉の人格がよりクリアになっていた。
姉の、自我が薄くて、その場にいる一番の強者に無意識に従ってしまう、
争いごとの嫌いな優しい性格がうまく表現されてました。
メリバの標本のようなお話。









2021.02.04 サイトに掲載

2022.05.08 再掲載





戻る