「燃ゆる女の肖像」 18世紀、ブルターニュ地方の小さな島で 貴族の娘の肖像画を描くために 屋敷に招かれた女流画家と、絵に描かれる令嬢が 次第に惹かれあう過程を丁寧に追ったラブロマンス。 本番行為は映らないが、裸はそれなりにある。 光量の少ない屋敷に佇む女たちの姿は、 黒の印象的な油彩画の色彩で美しかった。 登場する女性の眉が皆キリッとしているのがよかった。 描く対象物への理解が進むのと、好意が増していくのが比例していて、 絵画と恋愛、両方への情熱や矜持や躊躇が複雑に絡んでいました。 ドラン監督が絶賛とのことですが、確かにお好きそう。 ラストばれ 当時の中絶方法、ダイナミック…。 あの年の近い女子3人の数日間の生活、 青春ものっぽくて印象的だった。 後日譚、絵画でページを示していたのは実に素敵ですね。 あそこで終わっても良かったのに…。 ラストは完璧な残酷さだったんですが 同性愛の物語って大抵バッドエンドで終わるので もうちょっとぼやかしてくれてもいいのになーと思いました。 キレキレのハッピーエンドって見てみたいじゃないですか。 2021.01.08 サイトに掲載 2022.05.08 再掲載 戻る |