「ジョゼと虎と魚たち」










原作:田辺聖子さん

海洋生物おたくの主人公は大学で学ぶ傍らバイトを掛け持ちし、
将来メキシコへ行く夢のために努力していた。
ある日バイトの帰り道に、車椅子が止まらなくなった女性を助けた主人公は、
ジョゼと名乗る女性と、その祖母と知り合うというあらすじ。

原作はとても短い話なので、9割がオリジナル展開です。
でも今の中高生が好みそうな話だな、ヨシ!という感じだった。
絵もとても奇麗だった、特にジョゼのお部屋が。
高級そうな部屋と調度を美しく描くのはおそらく簡単でしょうけど
ああいう、狭い和室を予算に限りある女性が
自分の感性で集めた小物で少しずつ飾ったみたいなのは難しいだろう。
山村家の内装は使い込まれてる感が出てました。
あと、いつもTOKYOばっかりキラキラアニメになってずるい!
って少し思ってましたが、
今回道頓堀になんばパークス、HEPFIVE、海遊館、てんしば、
知っているところが沢山出てきて嬉しかった。キラキラOSAKA!
海だけ「知らん…どこ…」ってなりましたけど、須磨でした。

実写映画版は、男と女の…業…肉欲…にんげん!みたいな解釈でしたが、
21世紀の人からすると、あれはただ気持ち悪い話に感じられるかも。
今回のアニメ版は令和だなあと思いました。
誠実の平均値が昔より上がって、人権意識もしっかりしている。
家族でもカップルでも、誰と行っても大丈夫です。

内容ばれ

アニメの良い点は、
ジョゼに同性の友人ができて、ちゃんと関係が結べているところ。
ジョゼの自立までちゃんと描いたところ。

ん?と思ったのは、退院の出迎えをすっぽかして、
冬の夜にリハビリ中の足の悪い主人公を駆け回らせたところ。
盛り上げのためとはいえ、あれはいかがなものか。

原作ではハンデキャップを持つ人に対する悪意と、
貧困が書かれていましたが、
アニメでは前者を残して後者は削られた。
妥当な判断だと思います。

主人公のバイト先の友達「その声に顔、そのセリフ、髪型、
実はイイ奴の主人公の友達を100人煮詰めて固めたようなやつだな」と思ってました。
当てウマ子ちゃんも、とてもいい子だったので、
司書子さんも入れてみんなで末永く仲良くしてほしい。

いま鬼滅にドラえもんと非常に固いやつが上位なので苦戦すると思うけど
さわやかな良作なので頑張ってほしい。











2020.12.27 サイトに掲載

2021.05.05 再掲載





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