「魔女がいっぱい」










ロアルド・ダール原作、ギレルモ・デル・トロ脚本参加、ゼメキス監督作品。
不幸な事故で両親を亡くした少年が祖母に引き取られ、
やがて明るさを取り戻すが、運悪く魔女の集会を目撃してしまい…というあらすじ。
アン・ハサウェイが大魔女を演じています。
少年の祖母がオクタヴィア・スペンサーで、さすがの存在感。
こういうお話の場合、添え物になりがちな高齢女性ですが、
この映画では主演といってもいいくらいの活躍をします。
魔女相手に一歩も引かぬ子供たちの機転と勇気、
子供さんにぜひ見て頂きたいが、魔女が結構怖い。
口が裂けたり、頭の皮膚がただれていたり、腕が延びたり。
こわがりさんだと夢に出るかも。

衣装がかわいらしくて、特に祖母と大魔女のドレス。
どちらもお着替えが多く、双方の肌の色や体形に合った色柄でした。
ゼメキス監督と長年仕事なさってきたジョアンナ・ジョンストンさんのお仕事。

不思議にティム・バートンぽかった。
プリンに醤油を掛けるとウニになるよ!みたいな感じです(やったことないですが)。
ダール原作をトトロが脚本に起こして
ゼメキスが監督すればティム・バートン風味になるよ!…てきな。

ねずみが苦手な人にはちょっとつらいかも。

ラストまでバレ

ヴォルデモート女体化ハリーポッターという感じもした。
アンハサウェイ、美女役と違うポジションを模索中なのか、
本当に思いきった表現だった。特に子供の匂いをかぐとき、鼻の穴が大きくなるところ。

作中の魔女の手の表現が、先天性の欠指症に似ているという批判が出てワーナーが謝罪した。
原作通り、尖った鋭い手にしておいたほうがよかったかもですね。
ちょっと色を変えてカエンタケみたいにするとか。
主人公とおばあちゃんの人種を原作と変更したり、
魔女団の人種のバランス等には配慮が感じられた。

普通ラストは元の姿に戻れてハッピーエンドなんですけど
ネズミのまま暮らしていくのにはびっくりした。
ネズミの寿命の話もでたし、楽しそうではあったけどうっすら夕暮れエンドですね。
それにしてもおばあちゃんの肺病フラグは一体なんだったの。










2020.12.07 サイトに掲載

2021.05.05 再掲載





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