「ボーダー 二つの世界」










とても醜い容貌をしたヒロインは、
人の心を嗅ぎとれる特殊な嗅覚を持っていた。
彼女はその能力を活かして税関の手荷物チェックを担当していたが、
ある日自分と似た容貌を持つ不思議な男を見つけ、
自分の家に住まわせることにする。
彼は主人公の出生の秘密を知っていた…というあらすじ。
スウェーデンの映画です。
虫を食べる描写があります。
ヒロインと相手の容貌は特殊メイク。

ラストまでばれ

コンプレックスを持った女が、自分と共通点のある不思議な男と出会い、
恋に落ちるが男には秘密があったという鉄板の起承転結にもかかわらず、
見て楽しいとか、繰り返し見たいとは、あまり思えない。
エンタテインメントについて色々考えた。
登場人物が醜いというのは、ややハンデになるのかな?みたいなことを。

この映画がさらに先鋭的な点は、登場人物の性別が入れ替わるところだ。
外見は男性の人物に女性器があり、ヒロインに男性器がある。
彼らは性行為をして、外見男性が出産する。

きちんと人間界の正義を守る結末を迎えるが
カタルシスが得られるかといえばそんな風でもなかった。
エンタテインメントというのは、実は世界共通の制約があって、
そこから逸脱すると楽しめなくなるようできているのでは?
というか、架空の物語から得る楽しさとは一体何なのか?まで考えた。

ところでヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストさん原作の話は
毎回性器に重要な意味があって、そこにボカしが入ると
話がよく分からんことになるのだった(「ぼくのエリ」とか)。









2020.12.02 サイトに掲載

2021.05.05 再掲載





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