「Mank マンク」 デヴィッド・フィンチャー監督 実在の新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストをモデルにして制作された 映画「市民ケーン」。 その脚本を書いたハーマン・J・マンキーウィッツを主人公に、 彼に仕事を依頼した若き天才たオーソン・ウェルズ、 映画の制作を妨害してくるハースト、その美しき愛人マリオンなど、 脚本執筆をめぐる人間模様を追う内容。 「市民ケーン」とまるで対の映画のように白黒で、 古めかしく撮ってあります。 画の美しさと、キャストの演技は天下一品だと思う。 主人公のマンクをゲイリー・オールドマンが演じます。 ダイナミックなげろがあります(今年嘔吐映画が多い!?)。 内容ばれ(あまり褒めてない) おじいちゃんが若い女の子によしよしされて、 富豪にいじわるされて、若い女の子によしよしされて、 若い男にモテて、若い女の子によしよしされて、なんか成功して終わるという おじいちゃんドリ映画だったので、残念ながら私はあまり乗れなかった。 ゲイリーと奥さん役の人が30歳ほど離れているのはもう少し何とかならんのか。 まあゲイリーが15歳ほど若い役を演じているのと、 実際マンキーウィッツと妻の年齢が20歳ほど離れているのであれかもだけど。 同じく脚本家の実話話なら「トランボ」に軍配を上げるかな私は…。 サーカスの仮装食事会は美しかったですね。 ゲイリーのあの嘔吐の予備動作、猫を思い出した。 反射神経のよい人なら、サッとつぼ的なものを差し出せたのではないか。 虚構の映像を抵抗なく信ずる民衆と選挙のくだりは 今まさにジャストなタイミング!という感じ。 あの時代のショウビズ界の、 キャラクターの濃さを満喫するのにはいいかなと思います。 メイヤーの、感情は頭部と、胸部と、股間にある! というジェスチャは動きのキレがよく、ネットミームになりそうでした。 どうでもいいが犬の名前が日本人の小間使いみたいって「トト」? 当時日本人の小間使いは一般的だったのかな? 2020.11.23 サイトに掲載 2021.05.05 再掲載 戻る |