「ウルフウォーカー」 アイルランド・ルクセンブルク合作 「ブレンダンとケルズの秘密」「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」 トム・ムーア監督の新作。 作家性の強い監督なのですが、今回が一番エンタテインメント寄りかも。 ハンターである父が、狼狩りのためにキルケニーの護国卿に雇われ、 イングランドから渡ってきた少女ロビンは、 戒律の厳しい都市での暮らしに慣れなかった。 そんなとき、出入りを禁じられている森でロビンは不思議な少女メイヴと出会う。 彼女は狼に姿を変えられるウルフウォーカーだった。 2人は次第に仲良くなっていくが、 メイヴとの友情と、父親への愛に板挟みになるロビン。 そうして大規模な狼狩りが始まる…というあらすじ。 相変わらずの文様好き、どこか寂しい感じのする歌とお話、 淡いけど深い色彩の自然、そして真ん中分けの髪の女の子。 きたきたきた…という感じ。 女児の友情萌えのかた、獣化萌えのかたにおすすめです。 ラストばれ 「ミッシング・リンク」に続き、ホモソーシャル、制度の抑圧から脱却せよ、 という強いメッセージがあった。 文明、男性、宗教、階級社会=悪 自然、女性、魔法、家庭=善 バッキリと2分されているのは、やや単純かなとも思うが メイヴとロビンがともかくかわいいのでまあいいや。 序盤はロビンが人の話を全く聞かないのでハラハラしたけど メイヴも人の話を全然聞かないし、 後半はお父さんが人の話を聞かないので、 段々国民性なのかという気がしてきた。 あと仕事に行きたくないロビンの気持ち分かりすぎる(笑)。 メイヴは神話の女王の名前ですね(the boysで知りました)。 今回は悪役悪役した悪役が出てくるので、 エンタテインメントとして分かりやすい。 神に委ねると言っていたが、彼は天国に行けたんだろうか。 予告編 (かなり終盤の映像が使われているので、 見るつもりの方は見終わってからのほうがよいです) https://www.youtube.com/watch?v=ARPxE9DBf1A 2020.11.22 サイトに掲載 2021.05.05 再掲載 戻る |