「ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒」 ライカのアニメーション。 今回が一番コメディ寄りかつ、多様性を意識した内容かも。 ストップモーションアニメっぽさは減った感じ。 未確認生命体に惹かれてやまないフロスト卿は 自分を認めない探検家クラブの連中の鼻を明かすため アメリカのビッグフットを探しに出かける。 しかし遭遇したビッグフットは高い知能を持ち、 同族を探したい彼は、フロスト卿に助力を求めるのだった… というあらすじ。 素直で天真爛漫だけど繊細なところもあるビッグフットと ハイスペックだが強引で自分勝手なところのある主人公のコンビ、 探偵もののフォーマットでばっちり合ってました。 服地や皮の質感が素晴らしかったし、 旅行鞄やティーカップなどの小物も一々かわいらしかった。 ラストばれ 探検家クラブの会長とイエティの長老が分かりやすく嫌なやつで 女性参政権運動や進化論をおぞましいものとし、 同属のスーザンを労働者階級と見下します。 (スーザンは自分で女性名を選び、自分でレッドネックって言うんですけど これはちょっと色々盛りすぎのように思いました) そして主人公のフロスト卿は ホモソーシャル組織に自分を認めさせようと必死になるのに、 身近な人間には無関心で冷酷だと指摘を受け、 変わるように何度もアドバイスされます。 ビッグフットのスーザンも同じくレイシスト集団の仲間になろうと はるばる旅をしてきましたが、これも早々に諦めます。 ここは対になっているんでしょうね。 英国貴族をヒュー・ジャックマンが演じているのはちょっと面白いです。 ちょっとんんー?ってなったのは、 スーザンはまだしも、シェルパ族の娘さんや はてはイエティの長老まで英語を喋るのはどうかと思った。 お子さん向けなので字幕を付けたくないのかもだけど。 あと細かいけど、ビッグフットの別称をあげるところで ルー・ガルーの名がありましたが、狼男で別系統なのでは…。 ライカのアニメーションのなかでは「KUBO」が一番好きですが あれは一番の悪人が幸せに暮らしたのが少々納得いかなかったので 今回はきっぱりと死んで良かった。 エンドロール細かくて良かった。 メイキングもありましたよ。 2020.11.15 サイトに掲載 2021.05.05 再掲載 戻る |