「ストックホルム・ケース」










誘拐や監禁事件の被害者が、
加害者に対してシンパシィを持ち、協力的になるという現象、
ストックホルム症候群という言葉の元になった
1973年のノルマルム広場強盗事件を元にしたサスペンス。

刑務所にいる仲間の釈放と現金を要求し、
武装して銀行に立てこもった強盗に
警察は粘り強く交渉するが、
人質の男女の様子が変化していき…というあらすじ。

私は、ストックホルム症候群は
少しでも生存確率を上げるために脳が起こす錯覚だと思ってるんですが
この映画の解釈はちょっと違って、
でも演出が丁寧なので十分納得できました。

デカ眼鏡がかわいい人妻行員はノオミ・ラパス、
憎めない銀行強盗にイーサン・ホーク、
その親友の銀行強盗常習犯がマーク・ストロング。

内容ばれ

娘に話すなって言ったのに話してたり
魚を焼いてって言ったのに焼いてくれなかったり
電話で娘と話したいって言っても話させてくれなかったり(最後かもなのに)
じわじわと夫への不満がつのるのと、
あと人質よりも逮捕優先の警察と首相、
そこにタンポンで必死になるイーサン・ホークがくると
なんかいいひとじゃん!スキ…!ってなりますね。
あの展開にも違和感がない。ギャップ萌えなのかも。
梨を食べるシーンもかわいかった。

ノオミ・ラパスとイーサン・ホークが
夜中にこっそりイチャイチャしているシーン、
他の人たちはすごく居心地悪そうでしたね。
クライムサスペンスの体裁でありつつ少し恋愛要素もあり
コメディ要素もありという、不思議な味わいの映画でした。









2020.11.08 サイトに掲載

2021.05.05 再掲載





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