「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」 ウルトラ爆メガファイナル大人気。 映画館では鬼滅しかやってないのかと思うくらいの上映回数。 本日の興行収入ベスト10みたいなので、2位の収益とフタケタ違うと話題になった。 予約開始と同時にとらないと、まともな席のチケットは取れない。 すごい大行列なので上映開始までに客がさばききれない。 おまけ冊子はもらったほうがいいので(見終わったあとで読むと沁みる) 在庫確認して早めに行くが吉だが、ジャンプにも載ったので どうしても読みたい人はバックナンバーを買うかネカフェに行くといいでしょう。 内容は煉獄さんの初任務の話。 スーパーに行ってもコンビニに行っても あらゆる商品パッケージに炭治郎が笑っている。 架空の物語が現実に影響を及ぼす例、というか ダイレクトに収益として誰かのお給料となり 瀕死の日本を少し潤してくれている炭治郎!ありがとう! 煉獄さんを100億の男にするため行ってきましたけど 100億なんか簡単に越えそうな雰囲気です。 鬼滅を全く知らない人でも、少年漫画の素養があればまあ分かりますので気が向いた方はどうぞ! 家族を全員殺され、妹を鬼にされた主人公が彼女を元に戻す方法を探りながら 2人の仲間と旅する話だと分かっていれば。 冒頭にほんの少しだけ説明セリフが入ります。 脳内映像で十分だと思ってアニメは見てなかったんですが やっぱり色がついて動くと凄いですね。 特に煉獄さんのあの髪とマントは奇麗でした。南国の花か鳥のよう。 攻撃のエフェクトもよかった。既読勢大満足です。 ラストばれ 水面に映った自分が「起きろ!攻撃されている!」って訴えかけるシーン、 あと炭治郎の自決リセットが連続で入るところ、俺の家族を侮辱するな、 炭治郎のウユニ塩湖、猗窩座戦は煉獄さんの肋骨と内臓を砕いた突きと、 「一部の隙もない構え」が画になったところ、 最後の煉獄さんとの会話、どれも良かった。 冒頭の墓と炭治郎の夢の中の雪が実写合成かと思う作画でした。 逆にコメディーシーンは、そんなに「ここ笑うところなので!」 ってゆっくりやると機能しないよ…もっと早く!と思いました。 どうしてこんなに低年齢層に響いたのかについて様々な考察を見かけますが やはり繊細さと残酷さのミスマッチかなと私は考えます。 何度読んでも本当に鬼滅の登場人物、善側のひとたちは皆真面目で優しい。 とくに炭治郎、少年のような少女のような、中性的な優しさ。 これまでのジャンプ主人公にいそうでいないタイプ。 他メインキャラクターも、ずるくて無神経で利己的だが最強、というタイプが善側にいない。 しかし鬼殺隊の人、ほぼすべて「自分は死んでもかまわない」と考える人なので、 炭治郎もその例に洩れず、ためらいなく何度も自分の首を切れるという今回のシーンも 鬼気迫るものだった。 なにかそういう自己犠牲的な、美しい、 でも深淵を覗いた人的な狂った部分もまた鬼滅の魅力だという気がします。 帰ってすぐに電子書籍で7巻8巻を買って煉獄さんを偲びました。 連載時は5巻分くらいの長丁場という認識だったのに、たった2冊分だったのに驚きました。 映画で初めて鬼滅を見て気に入った方がもしおられたら、 ジャンプがこれまでの「売れている漫画は永久に続けさせる。 そのために作品の世界観がおかしくなっても頓着しない」という方針を転換し始め、 一番ふさわしい形で終えられたラストバトルが最高なので、 未読の方は最終巻(12月発売)までぜひ読んでほしい。 あっ保護者のかた! お子さんの上映中のマスクなしのおしゃべりはどちらか止めてほしい! マスクなしだけ、おしゃべりだけならまあ、お子さんだからなぁと思いますが、 どっちもはつらい!私が端の席に移ればいいんですが鬼滅はそんなの無理だ。 吾峠呼世晴先生は、週刊誌に「家庭の事情で漫画を描き続けられない」 などと書かれたこともありますが、デマだといいな。 新作を拝見したいです。 2020.10.18 サイトに掲載 2021.05.05 再掲載 戻る |