「デンデラ」 老女百合だという噂を聞いてずっと見たかったのですが、 アマプラに強制入会させられたついでに見ました。 2009年の邦画。よく撮れたなこの映画…という内容。 山形の山間にある貧しい農村では人は70歳になると山奥に捨てられ、 極楽浄土へ行くというしきたりがあった。 70歳になった浅丘ルリ子は儀式によって捨てられ、 凍え死ぬところを助けられた。 そこは捨てられた老女たちが作った集落、デンデラだった…というあらすじ。 邦画にしては珍しく、芸能事務所が推したい若い役者さんが1人も出てこず、 最初から最後までずっと大きいお姉さんたちの戦いが映されます。 集落の創設者で100歳になる草笛光子さんは、 復讐のため村を襲って男を皆殺しじゃい!って考えている過激派で、 大きなお姉さんたちは大虐殺を前提とした軍事訓練に励んでいます。 わりと陰鬱な内容なので、間違っても見てスカッとする映画じゃないんですが、 少なくとも邦画では他に似た内容のものがなく、な、なんだこれ!?ってなる。 内容ばれ 男を皆殺しにしろって主張する過激派の草笛光子さんと 村の男たちから暴力を受けたが暴力で返すのは良くない平和主義の倍賞美津子さんがカプです。 X-MENで勉強したところが試験に出た感じです。 70歳設定の浅丘ルリ子さんが100歳設定の草笛光子さんに 「小娘」って言われるの、なんだか愉快です。 そして後半はクマが襲ってきて、クマvs老女軍団の戦いとなりますが、 予算の限界がクマにあらわれて、やや苦しい。 クマ、もう出てくるな!予算のことを考えろ!山に帰れ!アーッ!という感じ。 クマが出てきたら目を細めて見てください。 ラストは観客の判断にゆだねる感じ。原作だとどうなんだろう。 2020.10.14 サイトに掲載 2021.05.05 再掲載 戻る |