「ガーンジー島の読書会の秘密」










女流作家ジュリエットが、
かつて所蔵していたチャールズ・ラムの随筆、
それを購人した男性から
「持ち主の住所が載っていたので尋ねますが、
他のチャールズ・ラム作品はどこへ行けば手に入りますか?
自分はガーンジー島の住人で、読書会に所属しています」
という内容の手紙が届く。
ガーンジー島の読書会に興味を持ったジュリエットは、
婚約者を置いて単身島に渡るが…というあらすじ。

第二次大戦中ナチス占領下にあったガーンジー島での悲劇が語られますが、
大部分は読書好きの島民とジュリエットの交流と、
彼女のラブロマンスなので、悲しいお話が苦手な人も大丈夫だと思います。
ダウントン・アビーと出演者がかぶっている。
あと英国文学に強いと、
読書会で朗読される一節一節にニヤリとできる(んだと思う)。
マシュー・グードがなぞのチョイ役で出ている。
(原題はガーンジー島文学とピールポテトパイの会)

ラストまでばれ
2人のステキな男性の間で揺れ動く美人作家…
みたいなのは私は不要だと思ったし、
ジュリエットのやりようは理性も自制心もない幼児みたいに感じられた。
あれでもグッと我慢して去らなければならないとは当時の男性はつらいな。

我が子か正義か、というのは
(ハリポタ7巻ルーピン夫妻もそうですけど)、
せめて協議の上、どちらか片方が子を育てるべきではと私は考えます。
それが無理なら子を持たぬほうがよいのでは…。

それと伝聞形式のメリットとデメリットがはっきり分かるので、
「ジョジョ・ラビット」とこの作品を見比べるのはなかなか面白いと思いますよ。










2020.10.06 サイトに掲載

2021.05.05 再掲載





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