「決算!忠臣蔵」










「「忠臣蔵」の決算書」山本博文さんの映画化。
傑作も珍作も出揃った感のある忠臣蔵ですが、
ここにきて新機軸。物価で見る忠臣蔵です。
うどんの価値をワンコインと考えて、
すべての価格を決めますという前置きが最初にあります。
アフター松の廊下で、家臣の退職金やら殿の供養費や
(約いっせんごひゃくまんえん!)
お金がじゃぶじゃぶ出て行って、
あと当然ながら大石内蔵助が芸者遊びをしても、
江戸でアジトを買っても、隊士の装備品を買っても、
赤穂と江戸を往復しても、
どんどん予算が減っていくのでハラハラしました。
復讐も、結局はお金だ!
赤穂と東京の往復、当時は1人約80万円ほどだったのですが、
いまだと新幹線で3万円前後ですね。
えっと、効率的になったということだろうか。

ラストばれ

意外とああいう風に方針が定まらないまま、
うだうだと意見の違う者同士が暗躍して、
それでいつの間にか最終決定が下されているというのが
日本の集団ですけど、
倹約という点からすると
最初にバシっと決めてから動くほうが安くで済む。
当たり前だけど。
討ち入りのシーンがほぼない。
さぞや製作費が節約できたことだろう。
この映画には合ってた。










2020.09.24 サイトに掲載

2021.05.05 再掲載





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