「ディック・ロングはなぜ死んだのか?」










「スイス・アーミー・マン」監督の
ダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン作品だと思って見に行ったのですが、
今回はダニエル・シャイナートのみの参加で、脚本は別のひと。

ジーク、アール、ディックの3人組は趣味でバンドを組んでいるボンクラ仲間。
いつものように練習が済んだ後はお楽しみの大麻に花火に銃の試し撃ち、焚火への放尿、
いつものくだらない遊びをしていたが、ディックにある異変が起き、
彼らはそれを何とか隠蔽しようとして四苦八苦する…というあらすじ。

サスペンスではないので謎解きは期待しないほうがよいです。
駄目な人間がもがいてもがいて、どんどん駄目になっていく状況を
ただぼんやり眺めるのが好きな方や、
脱力系のばかばかしい映画が好きなかたにはおすすめ。

オチばれ

クロゼットゲイがハチャメチャに罵倒されるのと、
ゲイフォビアのゲイによるゲイ罵倒があるので、
「トラウマのある方は注意」と書きたかったが、微妙にねたばれだからな…。

元になったのはたぶんイーナムクロー馬姦事件だと思うんだけど、
そうか、当時はまだ獣姦に対する法が整備されてなかったのか。

ジークとアールは悪い人ではないんだろうけど、
うーん、なんだろう、問い詰められるとなんか嘘ついちゃう人っていますね。
ああいう感じ。整合性とかは全くない。
獣姦ではなくても、人には言えない性癖があって、
そのために色々なことが滅茶苦茶になって、
友達を物のように地面に放り出して逃げて、皆が傷ついて、
いいことなど一つもない。
(ところでディックの死体を演じているのは監督です。死体、好きだね?)

「スイス・アーミー・マン」のときの笑いのセンスは下品でも好きなんですけど
今回は女児に性的な言葉を言わせて親がたじろぐコメディとか、
なんか泥臭い。監督がピン活動のせいなのかな?
奥さんの顔芸すごかったけど、女性を出さないほうがいいように思う。
一応探偵役の保安官も部下も若くない女性とか面白かったし、
女性カップルも出てきましたが、
ゲイを差別する映画ではありませんというアリバイ以外の意味は
あまりないように思えた。

次回作は2人揃って監督、脚本も兼任のようなので期待してます。











2020.08.11 サイトに掲載

2021.05.05 再掲載





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