「竜馬の妻とその夫と愛人」










三谷幸喜さんの舞台劇の映画化。
2000年初演。
龍馬と死別した妻のおりょうは、
今は再婚して大道商人の男性と暮らしていたが、
夫とは別に愛人がおり、奇妙な三角関係が成立していた。
そこに龍馬の法要への出席を打診するため
龍馬の弟弟子がやってくるが…というあらすじ。

京香さん演じるおりょうが、色々な男を惑わせる魔性の女なのですが、
不思議と上品で無邪気で、 猫のような演技をされていた。
木梨憲武演じる夫は、おりょうのことが好きで好きで、
オッケーを頂くと大喜びで飛び乗っている様は
やはり犬か猫か馬のように邪気がなかった
(そして翌朝は京香さんが腕組みをして、
木梨さんが寄り添って眠っているところ可愛かった)

これは若い頃に見ていたら、
「だらしない男女ばかり出てきてなんだこれは!!」
って思ったかもしれないけど、 もういい加減高齢なので
「まあこういう人間、こういう人生もあるよね」」
とも思えるようになった。味わい深い映画でした。

内容バレ
中井貴一さん演じる弟弟子も、おりょうの新しい愛人も、
龍馬への強い憧れがあって、
それでおりょうを手に入れたいという順序があって、
(頭脳が龍馬で肉体が女体という人間がいれば完壁だったのでは?)
ホモソーシャルの気持ち悪いところも何気なく書いている。
あと勝さんの「龍馬の妻としてふさわしくない行状なら斬れ」
という指示とかも。

夫はおりょう本人をちゃんと愛してるのだけど
それじゃ駄目なんだろうな。
幕末の偉人が凡人の人生を狂わせるのは、
三谷さんのお得意のテーマではありますね。










2020.07.31 サイトに掲載

2021.05.05 再掲載





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