「ねことじいちゃん」 猫好きのみなさんの憧れ、人類の中で特別に猫に愛されし男性、 岩合光昭さんの初監督作品。 原作はねこまきさんの同名漫画。 妻に先立たれたおじいちゃんは愛猫のタマさんと小さな島で暮らしていた。 島には猫が多く、仲間の同年代たちと 毎日ワイワイにぎやかに暮らしているおじいちゃんだが…というあらすじ。 おじいちゃんを演じるのは立川志の輔さん。さすがのいい声。 タマさんを演じるのはベーコンちゃん。 結構演技をする必要のあるシーンがあり、 ベーコンちゃん日本語が分かるのかな…? というくらい流れに沿って動いてました。 ベーコンちゃん以外のねこも、 「このねこの表情や動きはどうやって撮ったんだろう…」 というショットの続出で、半分くらいは猫歩きな感じです。 ロケ地は佐久島。 少しラストばれ ねこと自然パートは文句なくかわいいし美しい。 おじいちゃんと奥さんのエピソードもいい。 でもよく分からない学生男女の淡い恋、おじいちゃんのお友達の恋、 引っ越してきた美人への若先生の恋、とかは、別にあの、 なくても良かったかな? そんなみんな無理にペアにならなくても…そんな劇的に死ななくても…。 大吉さんの暮らしは、一種夢の老後です。 毎日おいしいお魚を食べて、かわいい猫と暮らして、 友達もいて(いや、リアル過煉の漁村はそんな甘いものではないとは思いますが)。 そして食事は言うに及ばず、 部屋は隅々まできれいだし、シーツも枕カバーも清潔でピッとしてて、 おじいちゃんは家事全部こなせるひとなんだなあ、 奥さんが仕込んだのかな、だったら深い愛情だなあと思いました。 2020.07.15 サイトに掲載 2021.05.05 再掲載 戻る |