「きみと、波にのれたら」 湯浅政明監督。 大学進学をきっかけに海辺の街で一人暮らしを始めた主人公は、 ある夜火事に遭い、救出してくれた若い消防士と知り合いになる。 彼はなんでも器用にこなす人物で、 好意を抱いた主人公と消防士は付き合い始める。 楽しい日々が過ぎ、主人公は大好きなサーフィンを彼と楽しむが、 ある朝彼は冬の海で帰らぬ人となり…というあらすじ。 ルーに続き水と歌の話。しかしルーよりはメジャーっぽくできていて、 穿った見方かもしれないけど 「君の名は。」が監督の頭の片隅にあったのではないかという気がする。 主人公は明るくメンタルも強く友達がいて好感が持てるし、 ラストも湿度が低くてよかったんですけど、 興行成績的になにがいけなかったんでしょうね。 強いて言うなら曲の中毒性が足りなかった…? おちばれ 消防士と水、ってなった時点でラストの展開が読めるんですけど、 あのタワーの廃墟はなかなか面白い造形でした。 監督はゼリーっぽい水の質感がお好きだなあ。 あのビニールのイルカちゃんとずっといっしょに暮らすというのも 退廃的な物語でアリだな!と思いましたね。 いや商業作品としては無理でしょうけども。 2020.05.31 サイトに掲載 2021.05.05 再掲載 戻る |