「アルキメデスの大戦」 昭和初期、第二次大戦へ向かっていく日本で、 空母の建造を目論む山本五十六は、 巨大戦艦の建造を進言する対抗派閥に対し 予算を理由に自説を通そうとするが、 異様に低額な戦艦の見積が提出される。 戦艦案の撤廃のために白羽の矢が立ったのは 帝大を中退した主人公だったというあらすじ。架空戦記もの。 数学の天才で、美しいものは計測せすにはいられない主人公が、 妨害工作による窮地を頓知で突破していきます。 山崎監督作品、特に戦争ものはちょっと苦手なんですが、 これは嫌いじゃないです。 菅田将暉さんが天才天然のヤレヤレ系を演じていると Wのフィリッブ君を思い出してとても懐かしい。 ラストばれ 当時の軍部の業者の選定って入札なかったんかとか、 最低制限価格はなかったんかとか、 工法は1種類しかないんかとか、疑問に思わないでもなかったけど、 まあよろしい。 原作は漫画で、まだまだ続くお話のようなので それを思うとうまくまとめてある。 あほで咬ませの敵、大物だがあほな敵、冷静で賢い敵、 3層に分けてあって厚みがあった。 一度ひっくり返したのを再度ひっくり返され、 もう一度押し返し、結局は主人公を呑み込む形で押し切られる終盤の攻防、 テンポ良かったです。 2020.05.19 サイトに掲載 2021.05.05 再掲載 戻る |