「ビリオネア・ボーイズ・クラブ」










1980年代にあった、実際の犯罪を映画化。

野心家の青年タロン・エジャトンが、

学業優秀ではあるが貧困層出身であるためチャンスのないディーン・カーニーを誘い、

投資会社を設立し、裕福な家の子息を仲間に引き入れ

大人たちの信用を得てどんどん出資を募るがやがて破綻して

更に犯罪を重ねるという転落もの。

犯罪の手腕的にはウルフ・オブ・ウォールストリートの稚拙版、

あるいはアメリカン・サイコの子供版。



話題性と華があってギラギラとしている

主役2人のキャスティングは非常に良かったと思うんですが、

主要な役にケヴィン・スペイシーが出演していて、

その後、彼が過去の性犯罪で役者生命を絶たれ、

彼のシーンを撮り直すかどうかの判断を迫られたのは不運だった。

彼でなかったら、もう少し興行成績も伸びたのではないかと思う。



彼らの詐欺の手法は、ネズミ講だねって思ったんですが、

ネズミ講ほどシステムの出来上がってない、もっと雑な

ポンジ・スキームという名称だそうです。

どうして騙されるんだろうってちょっと不思議な気もしたけど

若く美しく才能ある白人の青年集団って、

一種なにかドリームめいたものがあるのかな?知らんけど。



地味に生きるくらいなら死んだ方がましで、

生まれたからには成功して人の上に立って巨万の富を得て

豪邸とナイスなカーと美女を手に入れなければならないって

全世界の男性の人気宗教だから仕方ないな。














2020.04.21 サイトに掲載

2021.05.05 再掲載





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