「スターリンの葬送狂騒曲」










イギリス・フランス共同製作。

恐怖政治を敷いていたスターリンが没して、

その側近たちが権力抗争を始める様子を

コミカルに描いたブラックコメディ。



病的な疑心暗鬼に陥っていた死の前のスターリンは、

重用していた部下も些細な事で殺しまくったため

生き残ったのは変わり身の早い要領のいい人間ばかり。

状況は一転二転して三谷さんの舞台劇のようでした。

でも基本コメディなんですが、

事実無根の反逆罪の疑いをかけられ、

ある日突然逮捕拷問処刑されてしまう恐怖、

その恐怖の前には友情や愛情など無力であるという事実は

よくよく表現されていてゾーっとします。



側近の人々の名前を把握しておいたほうが

内容が理解しやすいかなと思ったんですが、

ロシアの人の名前、紛らわしくて覚えられないので(私は)

予習してもしなくても大差なかったです。



頭がおかしいから独裁者になるのか、

独裁者になってから頭がおかしくなるのかは分かりませんが、

イデオロギーの違いを越えて、

ヒトラーがスターリンを認めていたエピソードとかを読むと

同族嫌悪とかはないのかしらこの人たち…とは思いますね。



ロシアでは、上映許可がおりなかったそうです。



ラストばれ

現実より若干ひどいベリヤの最後でしたが、

しかし彼の犯罪(嫌疑)内容を読むと、

もっと残虐な死に方でもいいな…という気持ちになります。





うそに引っかかった報告、ありがとうございます!元気が出ます!















2020.04.02 サイトに掲載

2021.05.05 再掲載





戻る