「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」 DCエクステンデッド・ユニバース8作目。 適度な毒があり、展開も早く、アクションシーンが良いです。 DCEUは早急にMCUと差別化を図って態勢を立てなおすべきと思っているので この方向は正解のように思う。 さすがに「シャザム!」は越えないが、DCEU上位3本には入る。 弱点は、活躍する男性がいないため、 感情移入するタイプの男性観客からは酷評されるところ。 女子共闘映画なので、女性向きです。 あるいは感情移入せずにエンタメを見ることのできる男性向け。 ジョーカーと破局したハーレイは新しい人生をやり直すため、 彼との思い出を破壊するが、ゴッサムの犯罪王の恋人ではなくなった彼女に、 ありとあらゆる敵が復讐にやってくる。 そんな時、皆殺しにされたマフィアの隠し財宝を手に入れるための 鍵となる宝石の存在を知った彼女は…というあらすじ。 前半は時間軸が巻き戻ったり戻ったりでごちゃごちゃしてますが、 この映画はハーレイの一人称小説のようなものなので あのギャルの手書きメモみたいな演出と同じく ハーレイの映画!という感じで良かった。 ラストばれ どんなピンチでもハハーンって笑うハーレイとか、 ラスボスの悪い語りを全く聞いてあげないのとか、マイペースで楽しかった。 女子共闘も、必要なら手を組むし、終わったら消えるし、 理解できない主義はバカにするけど、でもお金は送っとく、みたいなドライな事後処理で好き。 アクションは特にバット。過去バット装備作品と比べても出色の出来でした。 普通に殴ったり、キャップの盾のように跳ね返りを利用したり。 膝バキバキ祭りのショットとか、ああいう地味な特殊効果は好きですね! それと武器をチェンジしてハンマー装備になったのも嬉しい目配せ。 それと戦闘ステージも良くて、 あの女の舌が伸びたのをジャンプして行くところとか、 悪趣味でキッチュでよろしいです。ホラーハウスでのバトル、好きなので加点。 空気を読んで壊れたスプリンクラーによる水飛沫が、いい感じに飛び散る ダンスPVぽいアクションとかも。 バトル中に髪留めを貸し借りするのとか、女子アクションならでは!という感じだった。 女子チーム、日本のアニメだと間違いなく全員女子高生、中学生になるところ、 幅広い年齢層なのもいい感じです。 ヴィランはユアン・マクレガー。 ミソジニストかつホモソーシャル信者、かつ(おそらく)ゲイ、 なんらかの精神疾患で導火線が短い、 部下もサイコパス、ボスとは共依存ギリギリの関係、という薄暗いキャラクター、 短めの尺ながらちょっと独自性出てました。 エンドロール後に、映像はないんですが1ネタあります。 2020.03.22 サイトに掲載 2021.05.05 再掲載 戻る |