「ジュディ 虹の彼方に」











「オズの魔法使」で主人公ドロシーを演じたジュディ・ガーランドは
確かな歌唱力を持つ女優だったが、子役時代に過酷な仕事をこなすために
与えられた覚醒剤の影響で、現在も薬物依存と不眠症に苦しめられていた。
度重なる現場のすっぽかしで仕事のなかった彼女は、
英国での歌唱ショーの契約をするが、そこでも神経症に苦しめられ…というあらすじ。

歌唱シーンも含めてジュデイを演じたレネー・ゼルウィガーは、
アカデミー賞主演女優賞を授賞。
感情の揺れが反映された歌声はさすがだった。

スターの成功と苦難を描いた近年の映画
「ボヘミアン・ラプソディ」や、「ロケットマン」等に比べると、
やはり公よりもパーソナルな話が多くなる。
でも彼女が受けた犯罪被害の半分ほどしか取り上げてないので、
どっち付かずというか、いっそ全部やって地獄に音楽は絶えない話にするか、
もっと歌唱中心の話にするか、どちらかにした方が良かったのではないか。

ラストばれ

子供時代にMGMの小児性愛変態犯罪者におもちゃにされ、
親に虐待され薬付けにされた女性を、
悲しい女、寂しい母親として描くのはどうなんだろう。
地獄の部分をスルーするなら、実力と業績だけを映像化してほしいかな。

どなたかの回想録で、子供のように純粋で愛情深い人だったと読んだことがあるので、
恋人とキャッキャなさっているシーンは微笑ましかった
(しかしジョン・リード氏と同じ、悪い男の匂いがぷんぷんするぜぇーと思ってた/笑)









2020.03.09 サイトに掲載

2021.05.05 再掲載





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