「シライサン」










小説家の乙一さん、劇場長編映画初監督作品。脚本も同じく乙一さん。
(名義は安達寛高さん)

突然の心臓麻痺と同時に両目が破裂しているという死者が連続で出る。
事件性はないと判断されるが、不審を持った遺族が協力し、
一見無関係であった死者の関係性を解き明かしてゆく…というあらすじ。

名前を知っただけで殺される厳しめのルールと、
呪いをかわせる対策はなかなかよかった。
が、少し貞子に似た部分があったので、もう少し差異を図ってほしかった。

ラストばれ

ちょっとあの魚を食べるシーンが妙に長いとか、
廃工場?でシライサンの過去を幻視して?そのまま寝ちゃったシーンはどうなのとか、
気になるところはありましたが、まあ。
シライサン登場前にふと光が陰る描写は好きです。
昼間から出る怪異、余裕を感じさせる。

2時間ほどシライサンを目をそらさずに見ていると
そのうちにいなくなるっていうのは、
これは勝てるのでは!?という気もしますが
向こうも対策立ててくるので、
死んだ人が気になる呼びかけをしてきてそっちを見てしまうとか、
踏切の向こう側に立っていて、列車が通るたびに目をそらしたカウントになって
一気に終了したりします。卑怯だぞ!シライサン!

エンドロールがオチになっているのですが、
もうちょっと行間を空けるか字を大きくしたほうがいいと思う。
見逃した人いっぱいいるぞたぶん…。

染谷将太さんがまさかの死亡チョイ役で出ておられましたが
1人だけ演技が上手い…。

乙一さんの義理のお父さん押井監督は、
哲学なき映画は、格のないスカスカのエンタメであると最近コラムで述べておられましたが、
このホラー映画の哲学って言うと、ネットの承認欲求の暗喩になるのかなやっぱり。












2020.01.15 サイトに掲載

2021.05.05 再掲載





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